ハイキング・古寺巡礼同好会

大阪府・奈良県境渓谷の歴史ロマン回廊と天災史実探訪

コロナ第8波が漸く落着。桜花から新緑へ、季節が衣替えするような移ろいが感じられる4月8日( 土) 晴
天のもと、令和5年度第1回ハイキングに参加しました。参加者は24名。

JR大和路線河内堅上駅より春の甘い空気を胸一杯に吸い込みながら、大和川沿いに古代の難波と大和の国
の船便物流の港のあった亀の瀬から、天皇の難波宮への行幸等、文化交流メイン街道の「龍田古道」に沿って、
旅の無事を祈った峠八幡神社・地蔵堂や万葉歌人が詠んだ旅人の郷愁・恋の歌碑を巡り、古代のロマンに浸り
つつ終点のJR三郷駅までの約5キロを快歩しました。健脚の校友は、解散後、最寄の龍田神社にも行かれました。

さて、ハイキングした亀の瀬一帯は、数万年前太古より火山噴火による火山岩、堆積岩が積み重なる地質に
て、明治期より度重なる地滑り災害が起こり、その都度大和川沿いを通過していた国鉄関西線のトンネルの圧
壊被害、又大和川床隆起による上流奈良盆地が浸水し、下流の大阪平野に洪水が発生する場所です。そのため
昭和37年から国の対策工事(水抜きトンネル設置、世界最大直径6.5メートル× 深さ約100メートルの深礎工55本を含む170基、鋼管杭工560本設置等)がなされ、950億の資金が投じられて現在もまだ続いているということです。

地すべり歴史資料館や各工事跡の見学中、特に圧巻は工事中に発見された80年前の関西線トンネルが完全な形で60メートル程残っており、ワクワクする冒険心が甦るのを覚えたことです。

年に3回の校友とのハイキングは心身共にリフレッシュ。本当に楽しい行事です。そして、毎度企画引率していただく世話役に感謝いたします。

校友の皆さん、ハイキング参加でワクワク青春しましょう!!

楠田 英彦(昭和41年 経済卒)

 

あああ2023年4月8日 磐瀬の杜・万葉歌碑の前にて

 

 

 

 


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