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特別寄稿          木谷 慎一郎(平成11年 政策科学部卒)2024年11月7日

奈良県三郷町長の木谷慎一郎と申します。
私は、立命館大学 政策科学部での在学中、そして平成11年に同学部を卒業後合わせて10年ほど、断続的に民間企業で働きながら司法試験を受験しておりましたが合格には至らず、転進のため平成17年に行政書士試験を受験したところ合格できたため、翌年から行政書士として活動をしてきました。

その後、平成27年の統一地方選挙において、三郷町議会議員に立候補・当選し、3期約9年を務めた後、令和6年2月に三郷町長となりました。

さて、そんな私の学生時代は必ずしも勤勉ではなく、1・2回生の頃は、受験から解放された反動で糸が切れた凧のように、アルバイトや友人との交流に勤しむ毎日でしたし、3回生以降は司法試験受験のため、学部の内容とはあまり関係のない法学を懸命に学ぶ毎日となりました。
それでも、学部の授業には興味を惹く内容も多く、「フェミニズム」「新しい公共」「持続可能な開発」といった今にも続く社会課題を表すキーワードに人生初めて触れることになったのも、この学部の授業を通じてでした。また、司法試験受験のための法律学を、学部の壁を越えて専門の先生から教えていただくことができたのは、総合大学としての立命館の懐の深さゆえだと思っています。

いま私は三郷町長として業務効率の向上と、行政サービスの利便性向上を目指して、行政DX(デジタルトランスフォーメーション)および電子申請の普及を、先頭に立って進めていますが、これも、政策科学部への入学と同時に、学部の支給品としてパソコンが全員に配られ(Windows95が出る前ですから、画期的なことだったと思います)先進的なデジタル教育を受けることができたことが、大きなきっかけであったと思っています。

このように、私にとって立命館での4年間は、その後の役に立つ経験を積ませていただいた日々でした。創立より100年、この環境を作り受け継いでこられた先人に感謝と敬意を表します。そして、これからも母校立命館が、社会で活躍できるすぐれた人材を育てる土壌であり続けることができるよう、私も応援をしていきたいと思います

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