立命館大学校友会 校友会未来人財育成基金

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令和5年度総会にあたって2023年5月28日

実に3年半以上も続いたコロナ禍も、その勢いが少しずつ縮小傾向になりました。今日、ここに校友の皆様と一緒に校友会総会を開催できますことは、格別の喜びであります。私が卒業して56年、年を追うごとに奈良との距離が近くになっている気がします。これは、気持ちの上の親しさと言ったら良いのでしょうか? 既におなじみの場所も季節ごとの変化が知りたいと思いますし、まだ見ぬあちこちがこれから先の楽しみとなっています。

「倭は国のまほろば」と教えられても正直なところ実感がわきませんでしたが、なだらかな山々に囲まれた奈良盆地の心安らぐ消しきをっわかくして心の内に持ったことが自分で思う以上に深い印象となっています。そうして改めて身近なものへ目を転じてみると奈良で生まれた文様には人の一生を超越した輪廻転生、大きな普遍性が込められているように思います。

今、朝ドラ「らんまん」が人々の心にうまく受け入れられています。これは、ひとつのことを長く続けるということは、いかにそれに対して夢中になれるかに尽きます。多くの人々が自分の本当に好きなものに出会えないでいます。でも、本当はあるのです。今まさに、この校友会を通し自分のこれからの生き方を素晴らしいものにする一助としてどんどん活用してください。人はふとした経験が今まで想い描けなかったことや時分の求めていたものに出逢えるのです。これが、諸先輩方をおもんばかる計らいであると信じております。

 

立命館大学奈良県北部校友会

会長 岩井 昭雄


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