1月18日(水)、本学校友で世界的に著名な会計学者・教育者である井尻雄士氏(1956年法)が逝去されました。享年81歳でした。
井尻雄士氏は1935年神戸市のご出身。幼少期より計算力に優れ、高校在学中に公認会計士一次試験に合格。その後二次試験にも合格されました。そして、3年間の実務実習を積まれている間に本学法学部で学ばれ、在学中の1956年に21歳で公認会計士資格要件全てを満たされました(21歳での公認会計士取得は現在でも破られていない最年少記録となっています)。
本学卒業後は、東京の会計事務所での勤務を経て渡米され、1963年カーネギーメロン大学で博士号を取得されました。そして、スタンフォード大学で教鞭をとられた後、1967年にカーネギーメロン大学の教授に就任されました。
在任中はアメリカ会計学会会長を務められたり、数多くの論文や著書を執筆されたりするなど、国際的な会計学者として第一線で活躍される一方で、教育にも心血を注がれ、同氏の指導を仰いだ学生・研究者たちの中には、その後ノーベル経済学賞を受賞した学者もおり、教育者としても高く評価されています。1987年にはカーネギーメロン大学からUniversity Professorの称号が贈られました。
偉大な校友の先輩のご逝去の報に接し、心から哀悼の意を表する次第です。