11月17日(日)11時、昭和39年に廃寮となった吉田寮の寮友会が、衣笠キャンパス修学館の研究室を見上げる等持院墓地で、京都学派左派の戦時下抵抗思想と三木哲学批判で知られるヘーゲル哲学・マルクス哲学研究の第一人者、また旧吉田寮の寮監でもあった故名誉教授梯明秀先生の墓前祭を行い、引き続き12時から、紅葉に包まれた鷹が峯「然林房」で総会・懇親会を開催した。はじめに故寮友への黙祷、寮友会代表の中村光彦氏からの挨拶があり、遺族、大学、寮友、研究者代表が梯先生の遺影に献花、続いて大学代表として川本八郎理事長が寮関係者への感謝を込め、母校の近況について報告した。遺族の代表として参加したご令嬢川合葉子さんからは、戦時下でのご両親の拘留経験、奥様が書き留められた歌の紹介を含めたご挨拶を頂戴した。さらに研究者代表として中央大学講師の中島吉弘先生が梯先生の研究面での業績を説明。寮生を代表して久保本寂さんから「天界に弁証法を説きいまさん白雲悠々歳月流る」が献歌された。さらに元学生部長の松岡正美先生からは、「半世紀経て眼前に尚消えずめいしゅう大人がその面影や」との歌が贈られた。さらに当時寮賄方をお勤め頂いた西森歌子さんが元気にご参加、寮生達から感謝状が贈られた。参加者は山口和平氏のご発声で乾杯、35年ぶりの再会もあり近況報告のあと親しく懇談。最後に寮歌を合唱。土屋芳久氏の閉会挨拶後、鷹が峯に移設された梯先生の書斎を見学して散会した(本部事務局志垣)。 | |
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