9月27日(土)午前11時から、本部広報委員会(尾崎敬則委員長:1970法)が京都東山の「ゆうりぞうと京都洛翠」で第1回「会報りつめい読者の会」を開催した。今回は、会報213号の表紙でご紹介した「造園植治」の12代目小川勝章さん(1996法:立命館中高出身)に、「無鄰庵」や「平安神宮」を作庭した七代目小川治兵衛の手で明治42年に作庭された洛翠の名庭を前に「お庭で見つける慶び」と題するご講演を頂き、合わせて会事務局編集担当の寺田直子職員から会報の作成にいたる過程や取材の実際を説明、会報りつめいの今後のあり方について参加者のご意見を頂いた。 小川さんは、自然に対する憧れが表現されたお庭について、太陽に向かって微笑む樹木、時が凝縮された石、色々な顔をもつ水のお話を通じて参加者を導かれ、お話のあとには、実際に琵琶湖を模した洛翠の池の周囲をご案内下さった。 洛翠のお庭は、明治財界の風雲児藤田伝三郎氏の別邸として作庭されたもの。藤田氏は、大阪商工会議所の設置、京都-大阪間の鉄道敷設や琵琶湖での汽船事業など多彩な事業を行ったが、作庭の頃には「琵琶湖疎水」が完成し、京都の生活や生産を支える活きた水が直接琵琶湖から送られるようになっており、ここ洛翠の池もその清らかな水で満たされた。 今回の読者の会には、30数年ぶりにご夫婦で上洛された北海道で酪農を営む土本満智子さん(1957法)など全国から多数の読者が集まり、洛翠の懐石料理をいただきながら初秋の京都を楽しんで頂いた(参加者53名)。 なお、参加者には、希望者多数につきジャンケンで洛翠の藤本祥子支配人の実姉で広報委員の山岡裕子さんが編集長を務めている「月刊京都」の名庭特集号が贈られた。 「ゆうりぞうと京都洛翠」 「月刊京都・白川書院」 | |
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