15日夜、中東の衛星テレビアルジャジーラは、拘束されていた日本人の人質3人がバクダッドで開放され、イスラム法学者協会に保護されたと伝えました。既に報道各社のニュースで、立命館慶祥高校の校友今井紀明君の元気な姿が確認出来、今井君は、16日にアラブ首長国連邦のドバイに出国、メディカルチェックの後、帰国の予定と伝えられました。今井君の無事を喜び、ご家族、ご友人ら多数の方々の安堵感に深い共感を覚えるものです。
26万を数える立命館大学の校友、6万を数える各付属校の校友のなかには、校友会本部事務局で把握するだけでも未だにその安否がわからない方々が何名かおいでになります。インドからチベットへ入り行方不明になったままの山岳部OB、北朝鮮への拉致の可能性について調査対象となっている神戸のOB、そしてこのHPでも何度か紹介し、多くの校友が無事を願い捜索を続けている三重県伊勢市で行方不明となった辻出紀子さんなど、ご家族や友人の方々の心配は消えません。校友会本部事務局としては、共に学び同時代を生きている校友の安否を気遣い、その救出へ向けた人的ネットワークの拡大にささやかでも寄与できればとの思いでHPに情報を掲載しております。それ以上でもそれ以下でもなく、その背景や関連する施策について論じるものでもありません。校友が相互に励まし合い、その活躍を願う校友会活動の前提として校友の無事を心から願うからです。平和と民主主義の立命館に共に学んだ校友として、校友の安全が脅かされる事態を放置することはできません。しかし、このHPは母校立命館の発展、後輩の活躍、校友の多彩な活動を広く校友にお伝えすることを目的とするものであり、今回で今井君の救出に関する記事の掲載を終えます。
立命館大学校友会本部事務局 事務局長 志垣