3月16日(火)午後2時から、衣笠キャンパス以学館2号ホールをいっぱいに埋めた人々に見守られて、昨年12月16日に永眠された立命館大学名誉教授、山下健次先生を偲ぶ会が開催されました。山下先生は、和歌山県田辺市で出生。第六高等学校、京都大学、立命館大学大学院を経て1958年に法学部助手となり、以降二部協議会委員長、法学部長、法学研究科長、政策科学部設置委員会副委員長等の激職を永年務められました。また学外においても、日本学術会議で第13期・14期・15期・16期に亘り各職を歴任され、学会においては、全国憲法研究会、日本公法学会、日仏法学会、民主主義科学者協会、日本民主法律家協会などで中心的に活躍されました。会は、大久保史郎教授と立命館大学憲法研究会OG永田美江子さんの司会で行われ、冒頭、「戦友」を自認される畑中和夫名誉教授が、ご本人のご遺志で密葬で執り行われたご葬儀とは別にお別れの会を開いて欲しいとの声があり、さらに当初の会場を変更しての開会となったと山下先生を偲び開会の挨拶を述べられました。続いて中島茂樹教授が山下先生の膨大な業績を紹介。このあと樋口陽一早稲田大学法学部教授・日本公法学会理事長、川本八郎学校法人立命館理事長、田辺中学・第六高等学校・京都大学の同窓生木村陸郎さま、山口定前政策科学部長、山岡景一郎立命館大学憲法研究会OB会会長、上田勝美龍谷大学名誉教授の6名の方から山下先生の思い出が語られましたが、樋口早稲田大学教授は、傍らに飾られた山下ゼミの旗を指し、旗に記された「自由に生きよう、自由のために生きよう」というフランス語にふれ、「山下先生は『正しいこと』『楽しいこと』を大切にしてこられた。いま憲法と大学が地響きを立て問われようとしているが、残された先生の仕事が引き継がれていくことを望む」とご挨拶されました。このあと参加者の献花が行われ、最後にご遺族を代表して兄の山下由雄さまからご挨拶を頂き、閉会となりました。 | |
|