地歌は近世の上方で盲人音楽家が専門的に創作・伝承した
三味線歌のことですが、最近ではなかなか聞くことが出来
ません。筝曲についても同様に継承者が少なくなっていま
す。わが国では、筝曲は雅楽から、三味線音楽は琉球から
渡来し、特に室町末期には盲人音楽の専門分野として保護
され、検校達によって継承されました。また、江戸時代に
入ると、三味線組歌、筝組歌に象徴される地歌・筝曲も幕
府の保護の下、他の劇場型音楽とは別趣の室内楽として、
芸術的な発展を遂げました。そして三味線・地歌は名人の
名の一字を取って、その系譜を示す各派に、また一方筝曲
は、関西では生田流、関東は山田流の二大流派に統合され
継承されていきました。
産業社会学部出身の川口圭子さんこと川口慧耀(かわぐち
けいよう)さんは、その地歌や筝曲の古典音楽を継承しよ
うと、母親の絃耀さんが創設した古流地歌保存会の仕事を
引き継いでいます。
来る2003年2月16日(日)午後2時30分から、東
京千代田区紀尾井町の紀尾井小ホールで古典伝承の公演を
開きます。この機会に是非ご鑑賞下さい。
「間を聴く-第三十回記念特別演奏会-」
中華厳耀(なかはなげんよう)東京公演
古典伝承本流の芸"秘曲相傳之次第"
2003年2月16日(日)午後2時30分
主 催:古流地歌保存会(0727-57-6716)
後 援:東京都、兵庫県、猪名川町
財団法人兵庫県芸術文化協会ほか
問合せ:古典倶楽部 (0426-21-3501)
会場:紀尾井小ホール(四ツ谷駅麹町出口徒歩6分)
入場料:5000円
中華絃耀HP
http://www3.plala.or.jp/garyu-saisai/nakahana.htm