10月18日(土)、ウェスティン都ホテル京都「瑞穂の間」において、立命館小学校・中学校・高等学校同窓会「立命館清和会」が、第103期総会・懇親会を開催した。
総会に先立ち行われた記念講演会では、元読売ジャイアンツの投手であり、メジャーリーガーでもある桑田真澄氏が、「夢への挑戦、そして実現へ」というテーマで講演された。講演の中で桑田氏は、様々な挫折を経ていく中で物事には両立しなければならない「表と裏」があることを認識。例えば、ビジネスであれば華々しい表の世界である営業と、それを支える経理等のバックヤード業務。同氏がそれを認識した中学生の時には、PL学園へ進学して甲子園で優勝し、大学へ行き、プロ野球選手になるために、野球と勉強の両立に励んだ話や、高校進学当初にスランプに陥ったり人間関係に悩んだりして苦しんだ時には、毎朝、他人の起床前に5分間だけ、寮のトイレを掃除したり、玄関の履物を整頓する等の生活面での精進を重ねるとともに、野球の練習に励んだところ、結果が表れだしたという内容のお話を紹介された。挫折を乗り越え、短時間集中でコツコツと努力を重ねながら、着実に夢を実現していかれた同氏の話を聴き、参加者はその考え方に賛同し、万雷の拍手を送った。
講演会終了後に開催された総会では、冒頭、物故者への黙祷を行い、その後、布垣豊会長が登壇。103回期も継続されてきた歴史ある同窓会は全国的にみても稀であること。今後は小学校との連携を強化していきたい等の抱負を交えながら挨拶を述べ、総会議事に入った。そして役員改選、会務報告、予決算等、全ての議事を拍手で承認し、総会を終了。懇親会へと移行した。
懇親会の冒頭には、立命館中学校・高等学校の成山治彦校長が登壇し、本年9月に開設した長岡京キャンパスが社会的に高い評価を得られていることについて、オープンキャンパス等の企画への参加者数を紹介しながら説明するとともに、今後はグローバルリーダー輩出に向け、一貫教育のメリットを生かしながら取り組み、その成果を広く発信していきたいと挨拶を述べた。続いて小学校応援企画として、布垣会長から立命館小学校の浮田恭子校長へミシンの贈呈が行われた。壇上にて浮田校長は「立命館小学校では身の回りのことは自分で出来る自立した子どもを育てている。その一環として、いただいたミシンで掃除用の雑巾等を作成させたい」と謝辞を述べた。その後、2014年3月卒業生代表として浅岡真菜巳氏をはじめ5名の新幹事が決意表明を述べ、乾杯へと移行した。川口清史総長が声高らかに乾杯を発声し、懇親交流となった。宴の最中、新校舎の紹介や恒例の大抽選会、卒業年次同士で参加者数を競う「清和会杯」等の企画が展開された。その後、今年度当番幹事を務めた平成2年卒業生から平成3年卒業生への引継ぎ式が行われ、応援歌「グレーター立命」を参加者全員で斉唱し、佐竹力総副会長・同窓会委員長が挨拶を述べ、中締めとなった。