7月20日(日)、クーポール会館(静岡市)において、静岡県校友会総会が開催されました(75名)。
第1部の総会は、中村隆夫氏(1979年経営)の司会進行で開会。校歌斉唱の後、大石育三会長(1967年経済)が挨拶を行いました。挨拶の中で大石会長は、今次総会に川口清史総長が出張先から駆けつけてくださることに触れ、「末川博総長がお越しになって以来、46年ぶりの総長来静となる。感慨深いものがある」と述べました。続いて来賓が紹介され、その後総会議事となりました。村田明聰氏(1965年経済)が議長を務め、事業報告・計画、予決算等の議事が進められました。最後に9年間にわたり県校友会長の大役を果たされてきた大石会長が、今次総会において勇退されるに当たり、後任の新会長として大場勝氏(1967年経済)を推薦する旨を提案。拍手で承認されました。それを受けて大場新会長が、「野球を通じて培ったスポーツマン精神、リーダーシップを発揮しながら会の運営に努めていきたい」と就任の挨拶を述べました。総会終了後、来賓祝辞となりました。先ず、渡辺公三副総長が登壇し、大学の近況、とりわけグローバル化社会において、「『多文化協働できる人材』『困難を乗り越えイノベーションに取り組める人材』を育成すべく、大 学は教育の質的転換に取り組んでいる。すなわち先達からの知識伝授のみならず、身につけた知識を活用して具体的な課題を解決していくようなプログラムを展開している。そのために学ぶ環境も整備している図書館に設置しているラーニングコモンズ『ぴあら』はその事例である」と紹介されました。そしてさらに7月8日に安倍首相立会いのもとオーストラリア国立大学との間で締結された「共同学士課程」設置検討に向けた連携・協力の覚書の意義について言及。最後に、校友に向けて「未来人財育成基金等を通じて、引き続き躍進する母校をサポートして欲しい」と述べられました。続いて佐藤友美子校友会本部副会長が「女性校友や若手校友の活動参加課題の解決策について検討し、今年度から活動補助金制度を発足させた。各都道府県校友会の活動活性化の一助になればと考える」と述べ、林幸雄愛知県校友会会長、大場茂生校友会本部事務局長も、それぞれ祝辞を述べました。
第2部の記念講演では、野中英明副会長(1970年経済)の講師紹介により、前静岡県弁護士会会長の中村光央氏(1975年法)が、「司法制度を巡る諸問題についてーー現場の体験を通して思うこと」というテーマでご講演。特に冤罪を防ぐために、捜査過程の可視化をアメリカ等の取り組みを参考にしながら進めるべきであるということについて、冤罪事例を提示しながらその正当性を述べられました。
第3部の懇親会は、西山加朱紗氏(2011年産社)と加藤厚司氏(1976年経営)が司会進行。初めに大場新会長が、「静岡県校友会を構成する富嶽会、駿府会、遠州会それぞれに女子会を発足させ、女性校友を校友会活動に誘っていきたい」と開会の挨拶を行いました。次に、公務繁忙の中、駆けつけた川口総長が、昨年、富士山女子駅伝において見事優勝を遂げた女子陸上競技部への盛大な応援等、日頃の学生支援に対する御礼を述べるとともに、2年目に入った「キャンパスアジア・プログラム」の実情、先日開催した同プログラムのシンポジウム、そしてオーストラリア国立大学との覚書締結と今後の展開等、グローバル化に向けた様々な取り組みを紹介された。また、キャンパス創造に関わり、大阪いばらきキャンパスの工事進捗状況に触れ、同キャンパスを拠点に、さらにアジア全体を見据えた教育・研究の高度化を図っていきたい旨述べられました。続いて大石前会長に対する感謝の意を込めて、佐藤本部副会長から村上健治校友会長名の感謝状と記念品の贈呈が行われました。その後、山川和俊三重県校友会会長が、「新会長同士がんばりましょう」と連携を呼びかける祝辞を述べ、若手校友二人による乾杯発声を機に開宴となりました。初参加者の自己紹介、サキソフォンの演奏やビンゴゲーム等のアトラクションが行われる中、県内の職域、地域を越えた交流が展開されました。最後に応援歌を斉唱し、参加者全員で記念撮影を行い、野中副会長の挨拶で中締めとなりました。