7月20日(土)午後1時から、立命館大学朱雀キャンパスにて、全国行政書士立命会の全国交流大会が開催され、全国から約30名の会員が参加した。
交流大会は、横山良次副会長の司会の下、冒頭、縄手秀司会長、土井正親大阪府行政書士会副会長の挨拶があり、京都府行政書士会の田中一正副会長(予定)が京都府行政書士会三木常照会長の代理として、祝辞をのべ、最後に公証人の加地誠先生が挨拶された。
そして、本日のメイン企画である「行政書士業務と弁護士法第72条との関係」を内容とした討論会が、開始された。
開始にあたり松本茂会長から本日のテーマの今日的意義が説明され、米田壽一会員(大阪会)が進行役を務め、田中啓太会員(滋賀会)、坪木修己会員(大阪会)、橋本俊雄会員(三重会)、松浦靖典会員(兵庫会)の4会員がパネラーとして基調討論を行った。
冒頭、進行役の米田会員が討論会を開催することになった経緯や討論会の進め方を説明し、討論に入った。討論会では、橋本会員が予備知識として弁護士法3条、同法72条、同法77条3号に関する基本論点(一罪説と二罪説の争い、事件性不要説と必要説の争い、「法律事務」の解釈の争い)を丁寧に説明した。弁護士法72条との関係で交通事故、協議離婚、内容証明に関する書類作成業務について4名のパネラーが熱心に討論した。米田会員が「弁護士法違反」が刑事被告事件で問題となるだけでなく、行政書士と依頼人との間で報酬や立替費用の請求に関わる民事訴訟でも行政書士が敗訴していること、「弁護士法違反」の警告・告発の現状についても説明をし、熱心に議論が行われた。最後に米田会員が「これまでの思考方法からの脱却」を説き、基調討論会を締めくくり、休憩に入った。
再開後、参加者に発言を求めたところ、質問や意見発表があり、活発な議論が行われ、有意義な討論会となった。
討論会終了後、初参加の草加忠弘会員(岡山会)と田口洋会員(長野会)が自己紹介と討論会に参加した感想を述べ、会報編集委員の柴田武会員(京都会)が会報発行について案内をし、最後に松本会長が締めくくりの挨拶をした。
その後、会場を移して、記念写真の撮影、懇親会となったが、先ほどの討論会の内容にかかわる議論や、お互いの近況などで大いに盛り上がった。
なお、討論会の前に学園の広報画像が上映された。