6月29日(土)16時から香川県高松市内のホテルパールガーデンにて香川県校友会総会・懇親会が開催され、約160名の参加があった。当日は、同ホテルにて総会・懇親会に先んじて開催された「就職情報会議」・「事業・経営者交流会」への参加者を含む、香川県在住・勤務の校友やその友人・知人、また現役学生やその父母、隣県の岡山県校友会の校友など、香川県校友会が有する多様なネットワークでつながる関係者が一堂に会した。
当日の受付では、手書きで味わいのある名札が配られると共に、香川県校友会総会・懇親会の名物ともなっている参加校友の名前の一覧が記された特製ラベルの焼酎が入ったお土産セット一式が配布された。今年のラベルは、マンドリン奏者の第一人者である伊丹典子さん('81文)の写真がデザインされたシックで格調高いデザインとなっており、参加した校友は総会開始前からの手厚い歓迎に驚きつつも笑顔を見せていた。また、愛媛県校友会から送られたかわいく涼しげなバルーン電報も会に華をそえていた。
会場では、香川県校友会では毎年恒例となっている配席の工夫により、通常では上座となり、来賓や役職者が並ぶことの多いステージ前の最前列に、若い世代の校友が着席するテーブル席が設けられ、その他のテーブルも世代ごとにグループ分けする工夫により、席についた同年代の校友同士が気兼ねなくスムーズに交流しやすい環境が創られていた。
16時になり総会が地元のRNC(西日本放送)の人気番組「every」も担当している岸たけしアナウンサー('95産社)の滑らかな司会で幕を開けた。議事に先立ち、ファンファーレと校歌が会場内に鳴り響いた後、正面に用意されたスクリーンには、今回の総会の特集テーマでもある「桃太郎伝説は、香川だ!」を実証する「猿王」「団子出」といった数々の写真が映し出された。最後に岸アナウンサーが「桃太郎伝説は各地に諸説ございますので、異議申し立てのある方は穴吹事務局までお願いします」とユーモアを交えながら締め、会場は和やかな空気に包まれた。
会長挨拶では、松浦康隆会長がステージに上り、「昨年、長年会長を務められた村上前会長の後を引き継いだが、前会長に負けないように今後も頑張りたい。母校立命館は大阪茨木キャンパスなど新たな展開を見せており、香川県校友会も母校と共に発展していきたい。」と述べた。
続いて、大学代表の上田寛総長特別補佐が挨拶に立ち、立命館学園の中長期ビジョンである「R2020」や大阪茨木キャンパスの展開など学園の近況について紹介すると共に、学園に対する引き続きのご支援のお願いがあった。また、林幸雄校友会副会長からは、校友会の近況の紹介と共に「校友会未来人財育成基金」への支援のお願いが行われた。
その後、総会議事に移り、まず議事に先立ち映像が紹介され、香川県校友会の1年間の多岐にわたる活動が、臨場感たっぷりの笑顔溢れる写真と共に紹介された。続いて、穴吹学事務局長('71経営)より、平成24年度の経過・会計報告、ならびに平成25年度の事業案が簡潔に一括して説明された。最後に、三木康徳監事('82法)より会計監査報告が行なわれ、全て多数の拍手を持って承認された。また、その中では今年の課題として女子会の立ち上げや校友会未来人財育成基金への協力のお願い、そして、多岐にわたる各クラブ活動(温泉めぐり部・ウォーキング部・野菜収穫部・カマタマーレ応援部)が紹介されると共に、活動活性化のためのアンケートの呼びかけが行なわれた。
議事に続いては、参加者のお土産の焼酎ラベルにも写真がデザインされたマンドリン奏者の第1人者で岡山県在住の伊丹典子さんによるマンドリン演奏が行なわれた。事前にシンセサイザーを用いて創られた音楽と、その場で奏でるマンドリンの美しい音色を響き合わせるという深みのある演奏が展開された。「糸」「ハナミズキ」「少年時代」「君をのせて」「ジュピター」といったマンドリンの曲を知らない人にも馴染み深い曲目のオンパレードに参加校友は聞き入っていた。また、マンドリンのための楽曲も演奏され、時に繊細、時に迫力ある素晴らしい音色に、演奏終了後には会場から盛大な拍手が巻き起こった。
その後、乾杯の挨拶には若手の会の金森聡('07経営)会長が立ち、爽やかな挨拶により開宴となった。会場内で、同世代同士でグループ分けされた各テーブルにおいて自然と懇親が進む中、サプライズで新たな企画が行われ、立命館の誇り「リッツ・ゴー・トリオ MFY」(<M>松浦会長・<F>古川康造さん('81経営)[丸亀町商店街振興組合理事長]、<Y>山口千恵美さん('77産社)[善通寺市のかいこうしゃカフェオーナー])として紹介され、3名の校友がステージに登場した。3名の美声と得意の楽器による素敵な演奏のハーモニーで、会場はより一層華やかな雰囲気に包まれた。
しばらくして、来賓紹介が行われ、まず、大学・校友会代表、校友会事務局、岐阜県校友会の折戸優兒副会長('76産社)、岡山県校友会守屋博司会長('70産社)が紹介された。その後、立命館議員団のメンバーがステージに登壇し、団長の大山博道さぬき市議('71経営)を筆頭に、山本悟史香川県議('92法)、岡野しゅり子高松市議('96国関)、十川治郎三木町議('76経営)の4名からそれぞれに挨拶が行われた。また、あわせて共に副町長として活躍の直島町の浜中満副町長('80経済)、まんのう町の栗田昭彦副町長('75経営)が紹介された。
また、当日会場に駆けつけた「カマタマーレ讃岐」の石田英之選手('05法)、藤田浩平選手('12産社)が挨拶に立ち、J2昇格に向けて首位をキープしているチームの現状や今後の抱負について語った。当日の試合で2位のAC長野パルセイロが引き分けたため、勝ち点で同率となったことから、翌日の試合に向けた意気込みも参加者に伝えられた(なお、見事翌日の試合では勝利し、勝ち点2差で讃岐が単独首位となった)。
加えて、守屋会長を筆頭に9名の役員が勢ぞろいした岡山県校友会からは、開催が来年に迫った「オール立命館大会2014in岡山」の案内と参加の呼びかけが行なわれ、「中・四国ブロックの12校友会により大会をぜひ成功させましょう」とメッセージが送られた。また、茶道研究部の山地繁雄さん('67経済)からは、8月25日に香川県の中條財団庵で行われる茶会の案内が、女性企業家の植村亮子さん('02経済)からは、校友限定商品の案内があった。
参加者同士の交流も進み、会が盛り上がりをみせる中で、昨年も大好評であった「かがわ源平キャラバン隊」による演舞が行なわれた。「かがわ源平キャラバン隊」は、香川県観光振興課勤務の宮崎哲治さん('88文)が率いている香川県が観光客の誘客を図るために組織された女性7人のキャストによるパフォーマンス集団。香川県に残る源平伝説ゆかりの7人(平清盛、平教経、建礼門院徳子、源義経、佐藤継信、那須与一、相模坊)に扮し、それぞれのオーラをまとったキャストによるオリジナルストーリーの演劇、抜群の歌唱力による歌と切れのあるダンス、和太鼓等による迫力のある楽器演奏と流れるように続き、会場の雰囲気を大いに盛り上げていた。素晴らしいパフォーマンスの数々に参加者の目は釘付けとなり、演舞終了後には拍手の渦が巻き起こった。
会場の盛り上がりをそのままに、今度は毎年恒例の豪華景品の当たる「お楽しみ抽選会」が行なわれた。受付時に配られたシートに抽選番号が記載されており、参加者が期待をもって見守る中で、会場正面のスクリーンに7等から順番に1等まで当選番号の数字の発表が次々と行なわれた。空気清浄機やデジタルカメラといった素敵なラインナップの景品の数々に、見事当選した校友はとびきりの笑顔で景品を受け取り、会場からは暖かな拍手が送られていた。また、続いて、多数用意された景品をかけた「大じゃんけん大会」も開催され、ステージ上の岸アナウンサーと参加者全員がじゃんけんで勝負する壮観な景色の中、勝ち抜き、景品を獲得した参加者は喜びに溢れていた。
会場の興奮が冷めやらぬ中、恒例の「グレイター立命」を、立命館大学応援団リーダー部OBの宮本浩志さん('86法)の迫力あるリードにより参加者全員で斉唱。約160名の参加者の気持ちが一つになり、会場の雰囲気は最高潮に達した。最後は、藤村勇副会長('73理工)による中締めが行われ、三三七拍子のリズムで最初は人差し指1本同士での拍手、そこから指を1本ずつ増やしながら最終的には5本の同士で通常の拍手を行なう末広がりの五本締めにより見事に締められた。
その後も会場では名残を惜しむように参加者が談笑する姿があり、多くの参加者はそのまま同ホテルの地下のお店に用意された2次会に移動、引き続きの交流を楽しんだ。なお、校友会事務局からは田中康雄事務局長、舩尾優一校友・父母課員が出席した。