―千家の技、魅せますー
茶の湯竹細工 四代黒田宗傳 初作品展
日時 : 平成24年11月20日(火)~25日(日)
全日 午前10時~午後4時
会場 : 野村美術館 地階 展示室
【 展示作品 】
竹の茶道具 70点
而妙斎宗匠お書付 竹根 菊香合 (特別展示品)
柄杓の製作の為の道具 (小刀・のこぎり等)
柄杓製作の作業工程 (実物の竹を展示し、竹から柄杓へ)
油ぬき作業を説明する為の写真 (実物の青竹と油ぬきした竹の展示)
茶ノ湯 竹器師 四代目 黒田宗傳(平成3年文学部)
〒604-0944
京都市中京区押小路通冨小路角
奇竹堂 黒田宗傳
さてこの度、千家十職の流れを汲む、茶道具製作の竹器師、四代 黒田宗傳氏の襲名後、初の個展を開催するはこびとなりましたのでご案内申し上げます。
四代黒田宗傳氏は、父である三代目黒田宗傳氏のもとで修行し、昨年四代目を襲名し、日夜、竹細工の技の伝承に精進しております。
その黒田家は、明治29年 千家十職 黒田正玄家より分家を許され初代が宗傳と号して創業しました。
そして伝統ある竹細工が受け継がれ、四代目襲名初の作品展をされる事となりました。
竹の茶道具が作品として完成するには、竹を藪から切出して少なくとも4~5年はかかります。そして驚くのは30年以上も納屋に寝かせてから使う材料もあります。今回の作品発表会は、単に作品が展示されるだけでなく、竹という素材がどのように手を加えられ、どのような過程を経て茶道具となるのかも学べるように展示致します。とりわけ油ぬきの作業には永きに亘る黒田家先人の経験と知恵が凝縮されています。
それから展示作品で興味深いのは、東大寺お水取りや、鞍馬寺竹伐り会式の残竹を使った道具であります。こういった取り組みは例のないものであり、伝統を守りつつ何事にも新しい事にチャレンジしている四代目黒田宗傳氏の姿勢を感じて頂ければと思います。
今回は、単に竹の茶道具だけでなく、青竹から製品に至るまでの過程の説明、製作道具の展示など普段あまり紹介されない部分まで展示する事により、世界に誇る日本の竹細工をより広い世代にPR出来ると考え、また多くの方々に作品をご覧頂ければと願っております。
【 概 要 】
日時 : 平成24年11月20日(火)~11月25日(日)
全日 午前10時 ~ 午後4時
会場 : 野村美術館 地階 展示室
京都市左京区南禅寺下河原町61
TEL (075)751-0374