4月22日(日)16時より、奈良市のホテル日航奈良において、奈良県北部校友会(立命若草会)の平成24年度総会が開催され、仲川げん奈良市長(1998経済)はじめ100名を超える校友が参加した。
猪奥美里若草会参与(2006院国際:奈良県議会議員)の司会進行のもと、西田晴彦副会長(1963経済)の開会宣言により第一部総会をスタート。岩井將若草会会長(1962法)は、「少子化により大学間の競争がますます熾烈化するなか、2015年の大阪茨木キャンパス開設を控え、立命館は大切な時期にある。年齢・性別を問わない絆で結ばれるのが我々校友であり、学生や教職員と三位一体となって母校の発展に寄与していこう」と力強く宣言し、会長の挨拶とした。
ついで、来賓の國廣敏文立命館常務理事が挨拶を兼ねて、『立命館学園の近況と将来展望』と題したミニ講演会を行った。國廣常務は、学園ビジョンR2020を主軸に、京都(衣笠)、BKC、大阪茨木3キャンパスの展開構想などを語り、「建学の精神、教学理念、立命館憲章は『立命三宝』とでも呼称すべきもので、立命館の成長の原点である。本日参会の校友は、青春の多感な時代に立命館でともに学生生活を送り、そのことが人生の基盤となっているはず。こうした「絆」を大切に『生涯立命』を満喫してほしい」と語り講演を締めた。
その後、阪田光彦副会長(1967文)を議長として議事が執り行われ、松田偉生副会長(1966法)より「立命文華会(一般市民開放型の文化教養講座)」など若草会独自の活動報告、寺田惇副会長兼事務局長(1967法)より会則改定や会計・監査報告が報告され、全ての議案が拍手をもって承認された。
第二部は、恒例マンドリンアンサンブル『まほろば』の演奏。同団体代表を務める藤岡正若草会幹事(1970経営)の編曲・指揮にて、テーマを「懐かしの名曲紀行」として、『遠くへ行きたい』『いい日旅たち』を皮切りとして、『長崎の鐘』『瀬戸の花嫁』『知床慕情』など、西日本~東日本を舞台とする楽曲を披露。『まほろば』には若草会の会員4名に加え、大阪などに在住する校友も複数参加、同団メンバー・若草会会員出川裕一さん(1974経営)の令夫人宏子さんが、絶妙なユーモアを散りばめながら、コーナー進行を務める。
今回は『まほろば』と関係の深い合唱団やまぶきが、ノンビブラート基調のコーラスでマンドリンのトレモロの響きに華を添え、『越天楽幻想曲』では笙奏者塩崎緑さんも加わり、参加者を古の都の世界に誘ったほか、おなじみ若草会幹事の音楽家高田能人さん(1972法)が、『長崎の鐘』『琵琶湖周航の歌』『青葉城恋唄』でバリトンの秀麗な声を聴かせた。ラストは、仙台市立八軒中学校が震災復興への祈りを込め歌い、昨年末のNHK紅白歌合戦でも取り上げられた「あすという日が」が、藤岡さんの手でいち早く編曲され披露され、メンバー全員による祈りの気持ちが詰まった演奏に、参加者は大拍手で賛辞を送った。
第二部に引き続き高田さんの指揮・音源提供(一般的な参加者が曲を通して斉唱しやすいようにキーが下げられている)で校歌を斉唱した後は、仲川奈良市長が登壇。簡明ながらも熱意溢れる真摯な祝辞を述べた上で懇親会の開会を宣言。小西正文若草会参与(1961文:前興福寺国宝館館長)の乾杯発声で歓談をスタートした。
阪田副会長の令嬢でジャズピアニストの阪田敦子さんとベーシスト鷲見和広さんのデュオ演奏による「Misty」「Days of Wine and Roses」「Over the Rainbow」などスタンダードナンバーが贅沢な空間を演出するなか、会場内全体で活発な交流懇親が繰り広げられる。中盤では、このたび数えで95歳を迎えたという平松俊男さん(1945文)が壇上に立ち、元気な声をもって挨拶を述べ会場を沸かせたほか、若草会のサークル活動の一つである「カラオケ同好会」のメンバーが、新人勧誘を兼ねてこの間の鍛錬の成果を発表。中核メンバーの倉光則明さん(1966経済)、井上章さん(1962経済)が自慢の歌声を披露。その甲斐あって、会場からの「飛び入り参加」も相次ぎ、懇親会は大いに盛り上がった。
会の締めは元応援団リーダ部長で若草会幹事・平成会事務局長を務める松尾悠さんのリードにより応援歌を大斉唱。興奮冷めやらぬなか、横井健二若草会参与(1958経済:元奈良市議会議長)の閉会挨拶で盛会裏にお開きとなった。
今回、校友会事務局からは、野村慶人校友・父母課員が参加した。