2月4日(土)姫路市のまねき食品㈱本社ホールにおいて、第25回姫路立命会校友の集いが開催され、来賓含め80名弱が参加した。
第一部は総会。久内麻佐行幹事長(1980/S55法)の司会進行のもと登壇した中塚孝継会長(1966/S41文)は、『今回より、やや硬さが感じられる「総会」から「集い」に名前を変えた。老若男女、集う人びとが、自らの立命館学生時代を気楽に語り合う場として皆さんに親しみをもってもらいたい』と抱負を述べ、開会の挨拶とした。
続いての活動状況報告においては、久内幹事長が会場前方に掲出されている同会の校友会旗の文字部分が赤く部分変色していることに触れ、『これは昨夏実施した「新卒者歓迎ビアパーティー」の際、屋外のフェンスに意気揚々と掲出したものであるが、突然の雷雨に見舞われ咄嗟の撤収ができなかった。しかし、石堂大輔幹事(1999/H11法)が背広をずぶ濡れにしながらも、豪雨の中飛び出していき、取り残された車椅子の老婦人(別団体の客)を救出し、一同皆、大いに心を打たれた。この会旗文字の滲みは、石堂幹事をはじめとする私達立命館校友の赤き血潮の迸りと考え、これからも誇りとして大切に使っていきたい』と口上を述べ、参加者より大喝采を浴びた。
その後、比良さやか副幹事長(1983/S58法)の会計報告、辻寛兵庫県校友会長の来賓祝辞、校友会本部事務局より参加の野村慶人校友・父母課員の母校近況報告を経て、第一部は終了となった。
第二部は講演会。立命館大学経済学部より金井萬造教授を講師に迎えて、『国際観光都市・姫路をめざして』を演題とする講演が行なわれた。金井教授は、世界遺産・国宝の姫路城に姫路独自の地域ブランドをどのように付加させていくか、自らの研究テーマでもある「着地型観光」の視点から様々な提言を投げ掛け、参加者も皆熱心に耳を傾け、講演終了の後は福知武司副会長(1960/S35理工)より具体的な感想を含む謝辞が寄せられた。
続いて、石見利勝姫路市長(元立命館大学政策科学部教授・同学部長)が公務の合間を縫って会場に到着。市政報告として、今年度より本格的に事業が開始された姫路駅北駅前広場の整備について説明が行われた。石見市長は元々学術専門領域が都市計画・地域開発であるだけに、世界的な名城を擁する城下町にふさわしい質感をもった広場の整備についての話題は熱を帯び、報告終了後は大きな拍手が送られた。
第三部はおまちかね懇親会。尾上劉次副幹事長(1985/S60経済)とフリーアナウンサーの藤井涼さんが進行を担当。尾上誠一顧問・前会長(1958/S58経済)の開会挨拶、井上泊巳顧問(1954/S29法)の乾杯発声にて宴は華々しくスタートした。
同会には毎年、「お城の女王」がゲストとして招かれており、今回は第44代の川上千晶さんが参加した。実は川上さんの姉上川上遥加さんは第41代の「お城の女王」で立命館校友(2010/H22文)。遥加さんの女王就任をきっかけとして、姫路立命会への女王招聘が開始された。現在は東京勤務とのことであるが、当日は母上とともに会場に駆けつけ、同年代の参加者と交流をしつつ千晶さんの活躍を温かく見守った。
姫路立命会は懇親会において毎回、全員参加型のアトラクションが展開されており、それが大変楽しいと参加者に評判を呼んでいる。
まずは、「テーブル対抗駅そば早食い競争」。会場のまねき食品は、姫路駅構内のえきそばを展開する企業で、中華めんに和風だしというミスマッチな味わいは評判を呼び、近頃はカップ麺として他地域においても販売されている。ご当地ならではの食材を使ったゲームとあって、競争テーブル前には撮影カメラの列ができるほど。「お城の女王」が参加しての第1回目は、立命館熱烈ファンを自認する小学校教諭三輪和幸さん(1979/S54経営)が勝利。体育会系風の体格の男子校友ばかり出場の第2回目は、細身の石堂幹事が口内を烈しく火傷しつつ他を圧倒し勝利を収め、それぞれ完熟バナナ1箱をテーブルに持ち帰った。
続いてはビンゴゲーム。メロンやデコポンなど豪華フルーツ数セットを、短期決戦で争奪する。尾上&藤井司会コンビの見事な進行でゲームは大いに盛り上がり、見事ビンゴを勝ち得た参加者には「お城の女王」より商品が手渡された。
まだまだこれで終わらず、続いてはクイズ選手権。とんち問題も程よく含んだクイズで、早押しならぬ早手挙げで回答するものだが、本命商品(木下大サーカス姫路公演ペアチケット)以外に、科学展や陶器展招待券など学術的商品も用意されるお茶目な趣向で、回答者と尾上副幹事長による商品発表の際は、都度笑いが沸き起こった。
大締めは「○×クイズ」。今が旬「愛媛のいよかん」箱ごとゲットを目指して、全員がクイズに挑戦した。本学の実績あるサークルRUQS(立命館大学クイズソサエティ)出身の駒田剛幹事(1993/H5経済)をも唸らせる良門・難問の設問で、年齢に関係なく総員大いに盛り上がり、先ほどの手挙げクイズでも驚異的な強さを誇った岡村卓治さん(1978/S53理工)ら2名が、見事いよかんを獲得した。
外の寒さを忘れるほど大盛り上がりであった懇親会の締めは、前田光正さん(1975/S50文)のリードによる応援歌グレーター立命の大斉唱、現在、姫路市議会議員二期目を務める石堂幹事の、熱意と誠意に満ち溢れる前口上による万歳斉唱、北村恒男副会長(1969/S44法)の閉会挨拶により、盛会裏にお開きとなった。
なお、姫路立命会は、今回の集いにおいて、同会独自の取り組みとして、宮城県名取市教育委員会への「四字熟語かるた」の寄贈を行ったことを発表した。「四字熟語かるた」は、尾上顧問が会長を務める姫路発明研究会が開発したもので、専用フォルダに一文字づつ漢字カードをはめこみ、フォルダと漢字カード双方もれなく熟語を完成させる知的グッズである。
今回の寄贈に際しては、兵庫県出身の中原芳雄さん、名取市で「ささ圭」を経営する佐々木靖子さんら、複数の宮城県在住の校友による尽力があって名取市側への寄贈が実現し、現在は同市内の小中学校16校において「四字熟語かるた」が活用されている。当日は、名取市からの礼状が公表されたほか、寄贈原資(過半が尾上顧問の自費によるもの)に対する募金活動等も行われ、5万円あまりが集った。
同会は今後も年間を通じて各種交流活動を展開する予定で、8月最終土曜日には「新卒者ビアパーティー」を開催することを既に決定している。同校友会の活動状況については、同会HP(http://rits.tenkomori.tv/)で随時、情報が告知される。