12月22日木曜日18時30分よりホテルマリターレ創世において、平成23年度立命館大学福岡県校友会筑後支部『筑後会』の総会・懇親会が開催された。同会は久留米市を中心として、福岡県の筑後川以南に在住する校友で組織される地区校友会で、これまで約35年間にもわたる活動実績を持つ。同日は、20~30歳代の9名を含む25名(うち女性5名)の校友と、福岡県校友会、同志社校友会、学園・本部事務局等より6名が参加し、第二部『講演的漢字クイズ』でのチーム対抗戦などを通じて交流を深めた。
第一部は総会。久間康弘副会長(S63/1988産社)の司会進行のもと、冒頭挨拶にたった小野賢太郎会長代行(S59/1984文)は、同会が2年ぶりの開催となるため準備会を設立のうえ本番を迎えたこと等を報告したのち、「本日は平成卒業のしかも若い方々が多数参加になっており、今後の展開について大きな期待感を持っている。この力強い校友の輪を筑後一円に是非拡げていこう」と述べ開会挨拶とした。
引き続いて、永年にわたり同会活動を支え、同日も敦子夫人とともに車椅子で出席した渡辺高行名誉会長(S34/1959経済)がマイクを持ち、これまでの同会活動の軌跡をふまえ、「小野さんには代行ではなく、是非本日より会長として筑後会を牽引いただき、皆さんとともに大きく発展させてほしい」と強く激励を込めた挨拶を行うと参加者から大きな拍手が寄せられ、また同時に小野代行が正式に会長に就任することが決まった。その後、校友会本部より参加した村上吉胤校友・父母課長が学園・校友会近況を踏まえた挨拶を行い、第一部は閉会となった。
続いての第二部は、講師に立命館大学白川静東洋文字文化研究所文化事業担当の久保裕之氏を迎えて、『講演的漢字クイズ「白川静の世界」』と題する企画が催された。この企画は、故白川静博士にまつわるエピソードや甲骨文字など漢字の成り立ちにまつわる事象を、着席テーブルをチームに見立て、対抗戦方式のクイズとして講演を展開するもの。
白川博士がフィギュアスケート荒川静香選手のイナバウアーに影響を受けたという逸話の真偽や、『人』という字の成り立ちを人間の体で実際に表現するとなるとどうなるか、などの設問をテーブル内であれやこれやと賑やかに話し合いながら、講師と参加者双方でコミュニケーションしながらゲームを進めることで、アルコールが入る前の段階ながら、会は非常に盛り上がり、最後は同点決勝の末、「平成卒チーム」が決戦じゃんけんに見事勝ち優勝。東洋文字文化研究所特製クリアファイルセットがチーム全員に贈呈された。
自転車競技部出身の久間副会長が持ち込んだ体育会卒業アルバムなどの閲覧が行われつつ、『講演的漢字クイズ』の余韻が覚め遣らぬなか迎えた第三部懇親会は、主賓の清家邦敏福岡県校友会長がこの間の渡辺名誉会長の功績に対する謝意や小野新会長への期待感をこめた挨拶を、また日頃より交流のある同志社校友会久留米クラブの今村研一事務局長が、立命館筑後会会員との日頃の交流をふまえた挨拶を、それぞれ来賓祝辞として述べ、許斐(このみ)円児副会長(S45/1970法)の乾杯発声により開宴となった。
これまで同会は小野会長、久間副会長が最年少参加という時期が長らく続いたが、今回は一挙に9名もの若手校友が参加し、また女性校友の参加も5名とあって、雰囲気は歓迎ムード一色。中堅・シニア校友も笑顔で名刺交換を進める姿が目立ち、新会員の自己紹介では、それぞれの挨拶に大きな拍手と声援が寄せられた。
堺太一郎さん(H17/2005法)は、同業の先輩薬師寺正浩さん(H6/1994法)を誘っての初参加。堺さんは「私は他大学の大学院に進みましたが、立命館の思い出が一番。今回筑後会は初めてですが、同郷の立派な先輩にも多数お目にかかれて参加し甲斐があった。薬師寺先輩をお誘いしてよかった」と顔を綻ばせた。
また同日の参加者には全員にもれなく記念品と久間副会長より「和食のたまご」6個入りパックが提供されることが発表されると大きな歓声があがった。
会の最後は、応援歌「グレーター立命」の大斉唱ののち、小野会長以下、許斐・久間副会長、山村秀明事務局長(S41/1966法)、黒岩啓(H8/1996法)・前間彰太(H13/2001法)会計の新体制事務局が登壇し、挨拶とともに今後の活動向けた抱負を述べ、許斐副会長による万歳三唱を経て万雷の拍手のなか閉会となった。
今回、同会には村上課長とともに野村慶人校友・父母課員も参加した。