11月12日(土)15時15分より、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテルにおいて、鹿児島県校友会総会・校友の集いが開催された。
第一部は総会。物故者への黙祷ののち登壇した福元寅典会長は、前夜山口県校友会総会に赴き長州の校友と熱烈な交流を繰り広げたことを披露しつつ、この間校友会本部副会長として東は新潟、西は愛媛まで全国各地の校友会に出席、また広報担当副会長として宮城県の校友を取材で訪れたことを会員に対し報告。立命館校友が様々な環境のもと、各地で奮闘することに胸を打たれたと述べ、「最近募集された『海に向かって叫びたい言葉』の第一位は、10年前は「バカヤロー」だったが、今年は「ありがとう」であった。各自が校友会活動に参加するもっとも純粋な動機は、やはり「感謝」なのではないか。我々は先輩や同輩、後輩に対する「感謝の念」をさらに強めて温かみある校友会活動を続けていこう」と挨拶した。
進行は、南国の燦燦と照り付ける太陽を感じさせるような明るくユニークな司会振りで定評のある前迫栄二郎幹事長(S52/1977経営)が担当。楽しい口上にて来賓紹介を行い、代表して國廣敏文立命館常務理事、林幸雄校友会本部副会長・愛知県校友会長が挨拶した。
続いては議事。再度議長として福元会長が登壇。川窪宏一事務局長(S51/1976産社)らによる事業報告、会計報告等に一つ一つ簡潔ながらも自らのコメントも付け加えながら鮮やかな進行をみせ全て満場一致で可決。あわせて今回改選となった役員体制では、20年近く幹事長を務めた前迫氏が新たに副会長に、これまで鹿児島市域地区の代表幹事を務めた廣庭淳氏(S52/1977産社)が幹事長に、その他平成卒業の若手・中堅校友が多数、鹿児島市域地区幹事にそれぞれ就任した。
引き続き開催された集いは、前迫氏から引継ぎを受けた末吉剛士さん(H18/2006経済)、西中貴子さん(H19/2007経済)が進行役に登場。冒頭に行われるであった福元会長による「開会のことば」を省略するという小ハプニングこそあったものの、後は両人ともに手練の進行ぶりを発揮。縄本敏校友会本部事務局長の祝辞、同校友会が日頃より密接に交流する関関同立4大学の校友会、同志社大学、関西大学の鹿児島支部・会代表の祝辞(関西学院については所用により急遽欠席)、松山保顧問(S35/1960法)の乾杯発声により開宴となった。
ご当地らしく焼酎お湯割りの入った徳利とお猪口がテーブルに並ぶなか、福元会長はビール瓶を手にもち参加者一人ひとりに声をかけ、またそれぞれの円卓においても、料理の味を確かめる暇もないほどに活発な交流が繰り広げられる。円卓は年次が近い校友同士が一緒になるよう構成されているが、なかに同年代の女性ばかりで構成されるテーブルがある。
実はそこには、同会女性代表の長里恵子さん(S45/1970文)と中薗慶子さん(S51/1976経営)の二人と、会員令夫人が着席している。夫婦(時に家族)同伴の交流会参加スタイルは、およそ30年前から始まったとのことで、当日は福元会長自らをはじめとして8組が夫人同伴で参加。西元泰光副会長(S44/1969)令夫人のヒロ子さんは「昨年の福岡大会も含めてずっと参加していますよ。今夜は自分の学校の同窓会がありますので掛け持ちですが(笑)」と述べた。
本部事務局より参加の野村慶人校友・父母課員による昨年福岡校友大会の御礼、同会会員の皆吉稲生衆議院議員(S48/1973経済)のスピーチに引き続いては、廣田信也さん(H08/1996経営)以下の平成卒業校友が順次登壇し自己紹介を行った。今春卒業の篠原裕貴さん(映)、原口裕美子さん(文)、巻木春信さん(法)の新卒校友登場場面ではひときわ温かい雰囲気になるが、巻木さんが「先輩方ご安心ください!鹿児島県校友会の将来を背負って立つ人間になります」と壮大な抱負を述べると、会場は爆笑となりつつも大きな拍手が沸き起こった。
続いては、アトラクションコーナー。先述の巻木さんの父上で声楽家の巻木春男さんが飛び入りで参加。巻木父上は春信さんが在学中、父母教育後援会の委員を務め夫婦共々すっかり立命館ファンになったことを紹介しつつ、愛唱歌「ふるさと」をアカペラで披露。秀麗なる歌声に一同が魅せられた後は、福元会長令夫人の俊子さんがハンドベル片手に登場。校友会活動への夫人同伴を他会に普及すべく、近頃では九州島内各地総会に福元会長とともに参加することもある俊子夫人は、「皆が愛する立命館校歌を即席のハンドルベル隊で演奏してみたい」と、自ら作成の楽譜と音階にあわせ8名で組成した即席隊を指揮して演奏を開始(強力サポーターとして川窪事務局長令夫人の悦子さんも参加)。ところが、全国屈指の名歌でありつつも、音の跳躍が多く屈指の難曲でもある本学校歌の演奏は、至る所でミスが続出。途中から音声ガイドとなるべく福元会長自身が参加するなどして複数回トライ、最後には見事な演奏を決めた。俊子夫人は「来年はもう少し難しい曲に是非チャレンジいたしましょう!」と述べ、拍手喝采を受けた。
恒例の持ち寄り品大抽選会は、「魔王」等レアもの焼酎に限り抽選を行い、あとは時間の関係でテーブル順に受渡しとなったが、会員より提供された日用品、花、野菜(福元会長の大規模家庭菜園で収穫されたもの)など、物品は豊富にあり、どの袋を持ち帰ろうか参加者が思い悩む姿等が見受けられた。なお「魔王」は先述の西元副会長夫人が見事獲得。
深く盛大な懇親が進み迎えた大団円は、会場一杯に円陣を組み、校歌/応援歌を全員で大合唱。そのまま福元会長のリードにより「同志社」「関大」に対するエールを送るが、それで終わらないのが鹿児島(福元)流。北薩地区阿久根市から兄弟で参加の川畑和美さん(S43/1968法)忠美さん(S48/1973経営)、奄美大島から12時間の船旅をもって駆け付けた町田重孝さん(S37/1962理工)、2007年に倒れて以降この総会を楽しみに懸命なリハビリを続け、同日も英子夫人とともに車椅子で来場した岩切昭彦さん(S42/1967経営)などに、温かなエールを捧げた後、松村博久顧問(S33/1958理工)の閉会のことばで、19時に集いを終了。
その後も引き続き同ホテル内で、オフィシャル二次会が開催され40名あまりが参加。仕事の都合でこの二次会からの参加となった若手校友も複数名おり、再び前迫副会長の進行、アトランダムな指名のもと、最年長参加の入来院元彦さん(S30/1955経済)はじめ、昨年の福岡校友大会の縁で遥遥小倉から駆け付けた初村雅敬北九州校友会幹事長の挨拶など、先の集いでは登壇しなかった校友や会員夫人を中心に全員がスピーチを行った。
この中で、徳重梢さん(H19/2007政策)より、勤務先の先輩でもある廣田さんの采配のもと、同日の集い終了後に若手参加者で緊急ミーティングを行い、若手校友の会の月内開催、会場は宇根達一朗さん(H12/2000法)の経営する料理店とすることが決定した旨報告がなされると、会場は拍手喝采となった。和やか、かつ笑い声が絶えないまま進行した二次会は、最後に全員で記念撮影を行い閉会となり、次回行事での再会を祝して21時散会となった。
今回同会には、当日飛び入り参加の校友やその家族、来賓等含めて、最終的に末広がりの88名が参加。前途洋洋、光り輝く同会の前途を指し示すような展開であった。なお、今回の総会にて鹿児島県校友会は参加者を対象に、東日本大震災復興支援の義援金募集を実施し、総額10万円が校友会本部に同日供託された。
当日の模様については、鹿児島県校友会ホームページにおいて
いち早く情報がUPされていますので、あわせてご確認ください。
http://alumni.ritsumei.jp/kagoshima/