第一部は総会。花崎知則世話人(H6/1994院工博:立命館大学(以下同)生命科学部准教授)の司会進行のもと、澤村精治世話人代表(S54/1979院工博:生命科学部教授)により、今年度生命科学部が完成年度となる(初めて卒業生を輩出する)ことをふまえ、この間同窓会発足に向けて世話人会を立ち上げ各種準備を進めたことが報告され、ついで花崎世話人とともに名称および会則、役員選出、事業計画および予算等について説明が行われた。質疑応答や意見表明等を経て全ての提出案が可決され、これにより、生命科学部同窓会はその名称を化友会(かゆうかい)として発足することが正式に決定された。また、これまで理工学部および大学院の化学・生物系学科・専攻の卒業・修了生により組織され長年にわたり活動を続けてきた応化会も、今回化友会に合流することが確認された。(旧応化会は本事業年度終了まで存続ののち資産等を化友会に引き継ぐ)
現応化会会長で、引き続き化友会初代会長に就任する北尾舒彦氏(S39/1964理工)は、「これまで応化会および会員が培ってきた長年の実績を化友会に引継ぎ、生命科学部卒業生とともに、大きく活動を発展させていきたい」と力強く抱負を述べ、会長就任の挨拶とした後、2011年度の事業計画・予算等について議事を進行した。締めの挨拶は、応化会関東支部長として東京より参加した仲宗根宗督さん(S35/1960理工)が登壇し、自身が永年勤続した松下電器産業(現:パナソニック)を引き合いに出し「名称こそ変わっても活動の本質は同じ。会員相互が気持ちと志をあわせて活動を進化・多様化させていこう」と呼びかけ、閉会挨拶とした。
第二部は記念式典。北尾会長の挨拶、西村隆校友会本部副会長、今村信孝薬学部長の来賓祝辞に引き続き、記念講演会が行われた。演者は今中忠行生命科学部長。今中学部長は自らの第46次南極地域観測隊の参加経験について、豊富な写真とユーモア溢れる話術を用いて講演を行った。学部長の専門領域である微生物について、極限の地である南極での多彩な生態、人知を圧倒する大自然の驚異と魅力、観測隊員のリアルな日常などが活き活きと語られる様子に、参加者は一同大きな感銘を受け、講演終了時には万雷の拍手が沸き起こった。
第三部はリンクスクエア食堂に場を移しての懇親会。加藤稔世話人(H3/1991院工博士:薬学部教授)の司会進行のもと、木村碩志顧問(S30/1955院理工)の乾杯発声により懇親をスタート。同日は鈴木啓三名誉教授など、永年にわたり教鞭をとった教員も参加したこともあり、恩師との再会に話が弾む場面や、同窓生同士旧交を温める様子が見受けられた。中盤では、目方秀明幹事(H6/1994院理工)により、これまで応化会のサークル活動として行われてきた「釣り天狗クラブ」の活動報告と新規イベント案内が行われるなど終始和やかな雰囲気で懇親が進み、谷口吉弘副会長(S45/1970院工博:生命科学部教授、前学部長)による生命科学部発足以来の経過報告等を交えた熱い挨拶により閉会となった。今回同会には、校友会本部事務局より野村慶人校友・父母課員が参加した。