10月8日(土)16時30分より、岐阜都ホテルにおいて、岐阜県校友会平成23年度(第57回)総会が開催され、来賓含め総勢110名あまりが参加した。
第1部総会は、野口晃一郎さん(H11/1999政策)の司会進行を担当。冒頭登壇した成瀬正会長(S51/1976法)は、同校友会の上田勝弘前会長(S36/1961法)がこれまでに岐阜新聞社サンデーコラムに寄稿した随筆集『いつの時代も"人"が主役』を紹介しつつ、「私達の母校"立命"の名には、学問を通じて人格形成を行うという意味がある。校友会の活動もまた然り。参加する人々が交流や懇親を深めながら、熱いパッションを胸に抱き、人としての使命感や展望を醸成し、社会で活躍・貢献する人材を生み出す場としたい」と力強く抱負を述べ、会長挨拶とした。
続いての議事では、房野麻紀子事務局長(H9/1997国関)、吉村栄里さん(H22/2010経済)により事業・会計報告等が行われ、同校友会が今夏より取り組みを開始した個人協賛金募集(1口3千円)において、既に30口を超える協力が寄せられていることや、東海地区女性校友有志による「大人女子部」の活動などが紹介された。
その後、学園、校友会本部、東海ブロック愛知県・三重県・静岡県各校友会からの来賓紹介が行われ、代表して森島朋三立命館常務理事が挨拶を行い、総会は閉会となった。
第2部は講演会。「辞書引き学習の活用法」と題して、中部大学現代教育学部の深谷圭助准教授(前立命館小学校長)が講演を行った。
深谷准教授は、自らが開発した辞書引き学習法の具体例を紹介しつつ現代の国語教育の課題や問題点に触れ、「辞書引き学習法は、技術の新たな発明でなく、新しいアイディアによる価値想像、すなわちイノベーションであった。経済活動と同じく教育現場においても更なるイノベーションが必要不可欠であろう」と延べ、参加者からの万雷の拍手のうちに講演を締めくくった。
第3部は懇親会。吉村さんの司会進行のもと、まず、疎開をきっかけに高校卒業までを岐阜県で過ごした飛鳥井雅和校友会本部副会長が祝辞を述べた後、林幸雄校友会本部副会長・愛知県校友会長の乾杯発声により懇親をスタートした。
会場は、料理卓を挟んでシニア層向けの着席エリアと中堅・若手層向けの立食エリアで構成され、各世代に適応した交流・懇親スタイルが提案されている。毎回恒例となっている現役学生によるアトラクションでは、女子学生による構成されるフラメンコサークル「Sonsonete」が登場。クラシックギター部より応援に駆けつけた男子学生2名の生ギター演奏のもと情熱的な舞を披露し、宴の始まりに華を添えた。
宴の中途ではこれも恒例となっている全員参加型のアトラクションが行われ、今回は「人間ビンゴゲーム」が展開された。このゲームは、参加者に手渡された用紙の枠内に「国際関係学部卒」「岐阜北高校卒」「2006年卒」などの指定ワードが記され、その指定に当てはまる校友を見つけ名前を書いてもらうというもの。なお用紙毎に指定ワードがそれぞれ異なる。
開始当初は戸惑いを見せた参加者も、次第にゲームに引き込まれ、会場のあちらこちらで用紙を交換しあう輪や、互いを呼び合う声が重なるようになった。ゲーム終了後、獲得枠数が多い順に成瀬会長より商品授与が行われ(最高は24枠)、校友会本部より提供のデジタルフォトフレーム、校友提供によるグッズなどに加え、宮城県校友会副会長の佐々木圭亮さん・靖子さんご夫妻が経営する「ささ圭」の笹かまぼこが手渡された。
笹かまを受け取った伊藤定一さん(S50/1975経営)は、「仙台にはかつて4年ほど赴任したことがあり、仕事を中心として充実した思い出がある。今回のゲームで若い方々と交じり合ったのも楽しかったが、ささ圭さんの笹かまを頂けたことが本当に嬉しくまた懐かしい。これをしっかりと味わって、現地で奮闘する知人や復興に思いを馳せたい」と話した。
アトラクション終了の後は、新卒および今回が初参加となる若手校友総勢12名が登壇。自己紹介にくわえて仕事や抱負などを語り、先輩諸氏から掛け声とともに大きな拍手が贈られた。
宴の最後は、応援団OB安福慶雅さん(S42/1967法)のリード・演舞により、全員で会場一杯に輪を作って校歌・応援歌を斉唱。エールもピタリと決まり、ボルテージが最高潮となったところで、無事お開きとなった。
今回、校友会本部事務局からは、縄本敏事務局長および野村慶人校友・父母課員が参加した。なお、同日の懇親会の席上において、岐阜県校友会より立命館学園に対して寄付金10万円が贈呈された。