6月5日(日)15時半より、津市のプラザ洞津において平成23年度(2011)三重県校友会総会が開催され、三重県下各地より約150名(来賓含む)が参加した。
第一部は総会。先の東日本大震災の犠牲者および物故者による黙祷を経て冒頭挨拶にたった中山一幸会長(S32法)は、「震災影響に鑑み逡巡する面もあったが、役員による熟慮を経て今回の総会開催を決めた。嬉しいことに新卒校友も多数来場してくれた。東北の校友を大いに励ますためにも、賑やかに交流懇親しよう」と力強く呼びかけた後、自らが議長を務め議事を開始した。
山川和俊副会長(S42法)による事業・活動方針報告をはじめ、会計・監査報告はいずれも拍手をもって承認され、引き続き、同県出身の立命館森島朋三常務理事が来賓祝辞をかねて『学園ビジョンと中期計画R2020』について報告を行った。
第二部講演会は、大和ハウス工業㈱専務取締役で三重支店長当時、三重県校友会の主要地区会である中勢会創設に尽力した東博司さん(S44経)が講師として登場。『ハウスメーカーからみた大震災と防災について ~阪神・淡路大震災をまっただ中で経験し、今また東北関東大震災の復興に立ち向かう中で』と題して講演を行った。
東さんは、東北被災地の現況や阪神・淡路との比較、近い将来発生する確率が高く三重県域における甚大な被害発生が予測される東南海地震への対策の必要性とポイントについて具体的な図解を用いて説明を行い、参加校友は皆、東氏の一言ひとことを噛締めるように聴講していた。
第三部は総会。東さんと同じく中勢会創設メンバーで、学生時代は応援団リーダ部所属、現在は岐阜県在住の安福慶雅さん(S42法)のリードにより全員で校歌を斉唱。中山会長の来賓紹介を兼ねた開会挨拶、本部校友会飛鳥井雅和副会長による祝辞に引き続き、オリンピックメダリスト鈴木(武田)美保さん(H11産)が登場。夫で立命館においても講師を務めた鈴木英敬氏が、今春の統一地方選で見事勝利し三重県知事に就任したことを報告すると、会場から割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。
川端治夫副会長(S36文)の乾杯発声により懇親を開始した後は、会場全体で賑やかな交流懇親が繰り広げられ、校友の求めに応じて鈴木さんが記念撮影に応じる姿などが見受けられたほか、中盤では、ご当地ならでは松阪牛すき焼き肉や立命館グッズ、校友会特製デジタルフォトフレームなど豪華景品が用意された福引抽選会で大いに盛り上がり、参加した女性校友全員にRチアガールのストラップがプレゼントされるなど、粋な演出も光った。また、受付付近においては「東日本大震災復興支援義援金募集」が行われた。
会の終盤は、再び安福さんのリードにより応援歌「グレーター立命」を熱唱。牧野尚顧問(S30法)の万歳三唱、猿木守副会長(S38経)の閉会挨拶によりお開きとなった。
今回校友会本部事務局からは、村上吉胤校友・父母課長、野村慶人および大西克樹同課員が参加した。