10月30日(土)に福岡市博多区のキャナルシティ博多内のグランド・ハイアット・福岡において「オール立命館校友大会2010 IN 福岡」が開催された。九州・沖縄地区の各県校友会主催による校友大会は史上初で、立命館大学校友会をはじめ、福岡県、北九州、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の9校友会の主催で行われた。大会には九州・沖縄地区の校友中心として全国各地、また北京、上海、香港、韓国、タイ、インドネシアなど海外校友会代表も駆けつけるなど、合計1320名が集結。会場に隣接するキャナルシティサンプラザステージの観覧者約1300名を加え、総計約2600名が参加した。
この日は受付開始の10時30分から大勢の校友が来場。会場内には「白川静生誕100周年記念展示」や「立命館大学・APU入試広報コーナー」、グッズ販売のブースが設けられたほか、囲碁研究部の対戦企画や茶道研究部のお茶接待のコーナーでは、校友と学生が交流を深めていた。
11時20分からは「女性校友のためのアフタヌーンティーパーティー」が行われ、校友会報「りつめい」242号の特集記事にご登場の三宅あきさん(S60文:北九州校友会)、杉崎朋子さん(H4文:新潟県校友会)、大倉昌子さん(H13法:愛知県校友会)のスピーチに引き続き、約90名の女性校友が懇親を楽しんだ。
キャナルシティ博多のサンプラザステージ周辺は「R」マークで装飾されたほか、「R」マーク入りの風船が配られるなど、会場は立命館一食に染まっていた。ステージではAPUから韓国・サムルノリの伝統サークル「Shinmyong」や、インド舞踊サークル、立命館大学からはダンスサークル「舞Style」が演技し、その高いパフォーマンスで周辺を行き交う多くの若者たちを惹きつけていた。
12時45分からは小倉祇園太鼓保存振興会響會の皆さんによる「小倉祇園太鼓」で幕開け。「やっさやれやれ」の掛け声とともに、勇ましい太鼓を打ち鳴らし、会場全体が熱気に包まれ、大会の始まりを告げた。
第1部の総会は13時からスタート。司会は飛鳥井雅和さん(S39法、元KBS京都アナウンサー)、いずれもNHK福岡放送局キャスターの米谷奈津子さん(H11産社)、秋山千鶴さん(H11文)の3名が務めた。
冒頭、山中諄会長(S40経)が「母校の温もりを九州・沖縄の方にあらためて感じてもらいたい。立命館ネットワークは年々、大きくなっていることを実感しています。これからも学園の発展のために協力していきましょう」と力強く挨拶し、続いて、来賓を代表して川口清史総長が「日頃から九州・沖縄の校友の皆様のご努力に感謝しています。立命館大学の学生は学業、スポーツに日々、奮闘しています。これから、さらに世界に羽ばたき、社会の期待に応えられる学園を目指しますので、温かく見守ってください」とお祝いの言葉を述べた。
この後、総会議事に移り、議長に選出された山中会長が進行を務め、すべて承認された。さらに、2009年度の「立命館大学校友会長特別賞」を受賞した囲碁研究部の外谷一磨部長(政策3)が受賞御礼の言葉を述べた後、今大会を告知する新聞広告にご登場いただいた九州・沖縄の各県校友会の校友が紹介され、このうち沖縄県校友会の池間明子さん(H13政策)がご挨拶された。
第2部の特別講演は13時40分から行われ、立命館百年史編纂室参与・立命館大学校友会顧問の吉田幸彦氏(S32法)が講師を務め、「百年史編纂余滴―学園の転機をともに歩み、ともにのりこえてきた校友会―」と題して講演した。
第3部レセプションは15時に開始。着席会場と立食会場に別れて行われたほか、今年も例年通り、卒業30周年の校友が招待された。パーティーは、プロ三味線奏者の鈴木利枝さん(H21APU卒)の演奏で幕が開け、応援団のリードで会場の校友全員が校歌を斉唱。この後、長田豊臣立命館理事長が「九州・沖縄の校友の皆様の2年間に渡るご努力には深く感謝しています。学園は世界基準の大学として認められるよう、発展させたい」と挨拶した。
続いて、今大会の実行委員を務めた清家邦敏立命館大学校友会副会長・福岡県校友会長をはじめ、奥野照章北九州校友会会長、西村邦彦佐賀県校友会会長、横山正人長崎県校友会会長、隈部幸一熊本県校友会会長、岡﨑信行大分県校友会会長、高橋一身宮崎県校友会会長、福元寅典鹿児島県校友会会長、糸洲昇沖縄県校友会会長と、山中会長、西村義行立命館大学校友会副会長、中村義孝大会実行委員長、長田理事長、川口総長による鏡開きが行われ、この後、清家会長の乾杯発声で歓談が始まった。
レセプションパーティーでは校友の歌手・ばんばひろふみさん(S48経済)が立命館高校3年時に同級生と結成したバンド「VELVETS」のプレミアムライブが行われ、このうち、メンバーの山下勇さん(S47理工)、辻好一さん(S43立命館高)の3名がステージで演奏。さらに「宮崎ひょっとこ笑福会」の皆さんによる「日向ひょっとこ踊り」や「琉球國祭り太鼓福岡支部」の皆さんによる「琉球國祭り太鼓エイサー」、沖縄県校友会の比嘉武宏副会長による沖縄空手の型などがステージ上で繰り広げられると、参加した校友が一緒に踊るなど、盛り上がりをみせていた。また、来場者から先日の「奄美豪雨災害」の被害に遭われた方への義援金274,453円が寄せられていた。
終盤には次年度の「校友大会開催地引継ぎセレモニー」が行われ、大会運営にご尽力された九州・沖縄の9校友会長から、2011年の京都大会を主催する近畿2府4県の校友会代表者に校友会旗が手渡され、代表で村上健治立命館大学校友会副会長・大阪校友会会長が「九州・沖縄の皆さんのような強い絆を、近畿2府4県でも築いていきたい。来年、京都でお会いしましょう」と力強く挨拶。続いて応援団のリードのもと、参加者が肩を組んで体を揺らしながら応援歌を斉唱し、会場の盛り上がりがピークに達する迫力の歌声が会場を包み込んだ。そして最後は、西村副会長が「今大会の盛況ぶりは九州・沖縄地区の校友の皆様のご尽力の賜です。立命館ファミリーがさらに発展するよう、立命館の温かい絆をこれからも築いていきましょう」と中締めの挨拶を行い、閉幕となった。
2011年の校友大会は京都にて開催される予定。