7月24日(土)16時より、岐阜市のホテル『グランヴェール岐山』において、第56回(平成22年度)岐阜県校友会総会・懇親会が開催された。「日本一暑い町・多治見市」を擁する岐阜県。開催当日の岐阜市の最高気温は37度に達したが、広大な地積を有する県内各地より120名を超える校友が参集。また、大学、校友会本部・事務局に加え、昨年開催の名古屋校友大会の縁により東海地方近隣3県(愛知・三重・静岡)の校友会長・事務局長が出席したほか、遠く埼玉県(岐阜県と同様、最高気温観測地熊谷市を擁する)からも会長が駆けつけるなど、全国型大学である立命館らしい参加者構成により、華々しく会が開催された。
参加費と連動して年代別に設営された受付には若手校友がスタンバイし、次々と会場に到着する校友を手際よくかつ爽やかに出迎え、会場では京都市電廃止前日の車内録音CD(埼玉県校友会大熊章一氏提供)がBGM代わりに流されるなど、立命館校友に相応しいホスピタリティが展開されるなか迎えた第1部総会は、元岐阜放送アナウンサー・記者の野口晃一郎さん(H11政)が司会を担当。
開会にあたり登壇した成瀬正会長(S51法)は、「会長に着任してからの2年間で多くの校友の皆さんと邂逅し、本日ご参集の方々と親密にご挨拶やお話ができることが大変嬉しい。校友会は、あらゆる世代の校友と交流し刺激を与え合う自己成長の場であり、自分自身も大いにその恩恵に浴している。今後も、この価値ある経験を多くの校友の皆さんと共有していきたい」と熱意と浪漫溢れる挨拶を行った。
慣例により成瀬会長が議長を務めての議事は、房野麻紀子事務局長(H09国)が活動報告を担当。学生スポーツイベントの応援、東海ブロック(同県および愛知・三重・静岡)共催の新人歓迎会、同ブロック女子校友有志による大人女子部の活動など、総会以外の多様な企画の催行により、同会活動の裾野が拡がりを見せていることなどが報告され、続いての杉山朋成会計(H17法)による会計報告では、会場より(事務局の奮闘努力を明示すべく)総会費用算出の根拠人数を公示したら如何か等の積極的な意見が出されるなど、活発な活動を有する校友会ならではのやり取りが展開された。(その他、役員改選案、松野秀幸監事(S54文)による監査報告も含め全ての議案は無事承認された)。その後、来賓を代表して本郷真紹立命館副総長が祝辞・学園近況報告を行い、第1部は閉会となった。
第2部懇親会は、校友相互の交流がしやすいよう、同県では初めての「立食形式」を採用。とは言え、会場をぐるりと取り囲むかたちで椅子が配置され、参加者によっては円卓に自由に椅子を持ち寄り「着席テーブル化」するなど、事務局の思惑通り自由な懇親の場が出現。会場全体がリラックスムードに包まれるなか、ステージ上には立命館大学応援団(団長&チアー)が登場。まずは『校歌』ではなく、『応援歌・グレーター立命』の演舞を披露。この意表をつく大胆な演出が絶好の景気づけとなり、西村義行校友会本部副会長の乾杯発声により開宴となった。ミディアムな広さの宴会場は心地よい密集感をもたらし、交流・懇親の輪が幾重にも創出されるなど、会は序盤から盛り上がりを見せ、食事・飲食がひとまず落ち着いたところでいよいよ企画が開始される。
まずは、校友会本部より同県校友会へ賛助金の贈呈。ところが、本郷副総長から成瀬会長に手渡された祝儀袋は、再び会長から副総長の手に返納!。立命館学園に対し同県校友会より寄付金が贈呈された。
続いては、先輩校友お待ちかね新卒校友紹介コーナー。実は自らも新卒校友として名乗る資格を持つ杉山会計(本年経営管理研究科を修了)が進行を務め、15名の新卒校友が一人ずつ自己紹介を行うこととなった。同じ職場の先輩校友が見守る(あるいは注視する)環境において、彼・彼女らは皆、緊張しつつも力強い挨拶を行い、トリを務めた吉村栄理さん(H22経:県内東端の中津川市より2時間近くかけて参加)による「校友会に継続して参加し先輩諸氏から様々に指導を頂き、県校友会はもとより岐阜県の発展に寄与したい」との抱負には、会場全体が大いに沸いた。新卒校友15名に対しては、成瀬会長より激励の言葉、応援団よりエールが送られた。
会場がますます熱くなったところで、メイン企画『立命館QUIZ presented by:岐阜県校友会事務局』が始まった。事務局メンバーが練りに練って製作した問題が、応援団のサポートにより、東海地方出身の校友にはお馴染み『天才クイズ方式』(注:○・×の2択式)により展開される。直近で開設された学部の名前、立命館創始の年数など、一見良問と見えるにも関わらず、巧みにトラップが仕掛けられ意外な難問となっているものなどに加え、大学出席者も知らなかったキャンパス開設の歴史(大学出席者と「運命」を共にした校友多数が不正解となるハプニング発生)など、ゲームを楽しみつつ立命館の歴史を再確認できる仕掛けに、会場一体となった参画感が増していく。
連続正解者が一定の人数になったところで、残留者には景品が提供され、以後は正解するたびに景品が増えるというインセンティブも斬新。獲得景品を両脇に抱え○に×にと移動を繰り返す接戦の末、同県校友会事務局長を永らく務めた小倉正紀氏(S39法)が見事優勝し、同県出身で今春卒業の本学校友・阪神タイガーズ藤原正典投手のサイン色紙を獲得した。
企画最後は大抽選会。常見州勇事務局次長(H5法)と杉山会計の息のあった愉快な掛け合い進行により、次々とユニーク景品が紹介・抽選された。キュートなチアー達がプレゼンターを務めたこともあり、当選者が景品を受け取りつつ思わず握手してしまう光景も見られ、会場にはほのぼの感も醸成された。
いよいよ迎えた大団円は、参加校友多数のリクエストにより、急遽、チアーのア・カペラ合唱・応援団長の演舞による『寮歌』『立命館大学校歌』が連続して披露されることに。哀調を帯びつつも気高き情感と清新の気風を持つ『寮歌』の詩とメロディーには、かつて京都で過ごした青春時代を想起し慈しむように、姿勢を正し、声を重ねる年輩校友の姿が目立った。続く『校歌』は参加者全員での大合唱を行い、小倉氏の締めの挨拶によりお開きとなった。
場所を東海地方屈指の盛り場・柳ヶ瀬に移した二次会にも、新卒校友含め30名を超える校友が参加。1会場で収容しきれず、隣り合った2会場に分かれての懇親となったが、校友が会場相互の行き来を重ねるなど熱く緊密な交流が深夜まで続き、同県校友にとっては心地よい「熱帯夜」となったと思われる。
今回校友会本部事務局からは、前田秀敏社会連携部担当次長ならびに野村慶人校友・父母課員が参加した。
今回岐阜県校友会総会・懇親会では、同県在住の校友の新規参加促進のため、年代毎に下記のような参加費が設定されました。新卒者ならびに女性校友:4,000円/30代男性校友:6,000円/40~50代男性校友:10,000円/60歳以上男性校友8,000円。なお、
来年度の総会は、2011年7月23日(土)に予定されています(会場は未定)。
岐阜県校友会の詳しい活動に関する情報は同県校友会HPでもご確認ください。
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