夏色の空に太陽が眩しく煌き、南国の山々の緑や土佐湾の碧さを鮮やかに描くなか、7/17(土)17時より高知市内ホテルオリエント高知において高知県校友会総会が開催された。
平井雅章理事(S42法)の司会・進行により開始された第1部総会は、まず松岡昭臣会長(S31経)が登壇。「梅雨明けの良き日、遠く京都では山鉾巡幸が行われていることを思い浮かべながら、総会が開催できることを嬉しく思う。同窓の縁を大切に地元高知での交流・活動を進めてきた本会であるが、県在住の校友のうち平成卒がもうすぐ過半数に近づく現況に対照するに、多世代交流の面ではまだまだ課題を有する。会員相互に意見を寄せ合い、是非この課題をクリアしていきたい」と挨拶を行った。
続いて、議長に西山陽典事務局長(S39法)を選出しての議事が行われ、過年度の活動・会計報告、同県校友会の現状と課題、山中健資監事(S40法)による会計監査などがそれぞれ報告・審議された。いずれの議案も全て承認を得た上で、今回の総会を以って松岡会長が勇退し、新会長に森山泰宏氏(S42法)が就任することを主とする役員改選が発表された。所信表明のため登壇した森山新会長は、「立命館で青春の一時代を過ごした経験は、40数年を経たうえでも、未だ鮮烈な記憶を有しそして熱い思いを惹き起こす。こうした立命館で繋がる共通の思いを軸に、多世代にわたる絆を強める校友会活動を展開していきたい」と抱負を述べた。その後、来賓の仲上健一立命館常務理事より祝辞と学園近況が報告されたほか、永年の功労に謝意を表し、校友会本部より松岡前会長に対し感謝状・記念品が贈呈された。
第2部は『明智光秀と龍馬』との演題で、同県校友会理事で現在高知大学交際・地域連携センター教授の坂本世津夫氏(S53営)による講演が行われ、活躍した時代も地域も異なる2人をテーマに、地元に残される伝承や史跡、長宗我部家家系の検証などを通じて、歴史上の要衝としての土佐の役割や存在感などについてマルチな観点により話が展開された。現在放送中のNHK大河ドラマにより龍馬ブーム真っ只中にある同県とあって、参加者は皆興味深く坂本教授の講演に耳を傾けていた。
参加者全員による記念撮影を経て第3部懇親会は、父母教育後援会高知県委員の里見律さんの来賓挨拶によりスタート。ご子息が現在本学経済学部に学ぶ里見さんの「立命館関連のニュースを家族全員で注目しており、スポーツ関連など好成果の知らせが伝わると我が事のように大喜びしている」とのスピーチに会場も大いに歓喜した。
続いての初参加校友による自己紹介では、愛宕恵さん(H13文)、下元泰介(H21法)さんが登場。2人のフレッシュな挨拶に先輩校友諸氏より大きな拍手が送られた。乾杯発声は、校友会事務局(社会連携部)より参加の大場茂生社会連携課長が担当。自らは熱烈な龍馬ファンであることを「告白」、その他社会連携課が事務局を務める『京都歴史回廊』で龍馬関連企画を取り上げた際のエピソードなどを披露しつつ乾杯の音頭をとった。
今回は最年長参加の森下幸男さん(S21文)を筆頭に、女性2名を含み40名あまりが参加。会場に用意された着席4テーブルでは、次々と参加者が入れ替わるかたちで懇談が進行。共通の友人・知人がいる、先輩校友と親が知り合い、実は遠戚であることが判明など、文字通り多世代が融合した温かな交流が広げられた。
途中、埼玉県在住の校友大熊章一さんが提供された京都市電廃止前日の車内録音CD争奪ジャンゲン大会が繰り広げられるなど、ユニークな催しも展開されつつ迎えた中締めは、校友会事務局より参加のメンネルコールOB野村慶人校友・父母課員の進行により、アカペラにより全員で校歌を大合唱。続いての応援歌グレーター立命では、CD演奏にあわせ全員が手をつなぎ輪を作る中、事務局大場が体育会仕込みの演舞を披露。最後は森山・松岡の新旧会長、そして高知県校友会への熱いエールを送り、大興奮のなか終宴となった。
事務局によると高知県校友会オリジナルのホームページが間もなく開始されるのこと。
今回の総会の模様も紹介される予定です。