2010年7月17日(土)13時より、立命館大学衣笠キャンパスの諒友館地下食堂にて、「リコナビ2011~make vision, make connection~」と題した就職先内定者学生に対するキャリア支援企画が開催された。
「リコネクト」とは、立命館大学校友会本部が実施し、複数の都道府県校友会が相互に連携して行う「若手校友事業」の愛称であり、各都道府県校友会の存在の周知・参画、将来地域の校友会の中心を担うであろう人材の確保や、縦や横の繋がりを意識した異業種交流の促進等を目的としている。なお、関西地区においては20代を中心とした若手校友が、未来の校友である立命館の在学生(就職先内定者)と共に一部の企画を実施している。
当日は眩しい日差しが降り注ぐ快晴の天気の中、就職先内定者の学生と関西地区の20代の若手校友が、スタッフとあわせて約70名参加した。
開始時間になると、まず司会者からの挨拶、校友会事務局より「リコネクト」の説明があり、続いて今回の企画の趣旨説明のあと、アイスブレイクを目的として班毎に分かれた参加者が、チーム対応で行うジェスチャーゲームがあった。初対面同士の学生と若手社会人も、体全身を使って意思疎通し、チーム一丸となって行動するこのゲームに、早速緊張もほぐれ、会場は一気に和やかな雰囲気に包まれた。
続いて、社会人になって実際に起こったことをテーマにケーススタディを実施、「仕事と恋愛」「クレーム処理」「仕事の優先順位」の3つのテーマが提示され、参加学生は班ごとに社会人である若手校友のアドバイスも聞きながら、それぞれの結論を導きだしていた。各班の解答は、真面目かつユーモア溢れる結論が多く、発表されると参加者からは笑いと拍手がおこっていた。それらを踏まえた上で、テーマを設定した若手社会人よりフィードバックとして、経験した際にどう乗り切ったか、その理由や手法についての説明があり、熱のこもった内容に参加学生は真剣に聞き入っていた。
その後、参加している若手校友が参加者の前に一列に並んで、自己紹介を行うと共に学生に対してメッセージを送った。社会経験を踏まえた上での内容に参加学生は熱い視線をおくっていた。
休憩をはさんで、班のメンバーを入れかえ、今度は自分以外のことを班のメンバーに紹介する「他己紹介」を通してアイスブレイクを行った。その後、新しい班での対抗で「貿易ゲーム」を実施、各班を世界の国々に見立てて、どの国(班)が一番多く模擬貨幣を稼ぐことができるかを競った。先進国から発展途上国まで、様々な国々に分けられたチームに、それぞれに異なった文房具が支給され、それらを利用して商品に見立てた図形を紙で作成、決められた審査機関担当の班がその図形を計測の上、模擬貨幣を得た。このゲームでは、各国間で道具や製品の売買ができたり、その売買が可能な人数が限られていたりなど、様々な制約や条件下のもとで進行されるため、国内での統一した戦略や個人のスキルが求められ、参加者はこのゲームを楽しみながらも、終了後は班や個人のスキルとして何が秀でており、足りないかについての分析を深めた。
また、そのような企画の後には懇親会を開催、特定のテーマをお題に該当する参加者を探す「名前ビンゴ」なども行いながら、更なる交流の促進が行われた。また、いち早くビンゴがそろった人には、景品として立命館グッズが提供されるなど、料理や飲み物を楽しみながら、参加者は知り合った若手校友や内定者と社会人生活や仕事内容といったテーマで語り合った。
その後は会場を、衣笠セミナーハウス(西園寺記念館)に移して、企画を実施、各部屋に分かれた参加者が特定のテーマに基づき、議論する内容で、仕事や社会、学生生活、恋愛に至るまで多岐にわたる内容について、参加者が自身の意見を披露し、様々な角度からの見解を知ることで、そのテーマについてはもとより、参加者同士のつながりも深めていった。
企画終了後も、参加者はラウンジや各部屋に分かれて時間を惜しむように語りあい、夜遅くまで交流は続いた。
翌朝からは、全員参加で前日の内容を踏まえた上で、自分に足りないと感じたことが同じ参加者同士でjグループを作成、そのことを高めるために具体的に今後どう目標を立てて行動していくかを、グループで共有し、個人ではなくグループとして一緒に目標を達成する仕組みをつくった。最後に、本企画担当者を中心になって担った学生からコメントが述べられると参加者から大きな拍手がおくられ、参加者からは、次回企画を開催する際にはスタッフとして参加したいといった意見も寄せられた。企画が終了した後も、参加者同士で連絡先を交換したり、写真を撮りあったりする光景が会場で多数見られた。
なお、校友会本部からは舩尾優一校友・父母課員が参加した。