初夏のさわやかな日差しが伊勢平野を包む中、津市のプラザ洞津において15時より、平成22(2010)年度三重県校友会総会が開催され、県内各地より校友が参集、来賓の愛知県・岐阜県・静岡県の各校友会長・事務局長なども含め総勢約180名が参加した。同県校友会総会はこれまで隔年で開催されており、今回は2年ぶりの開催となる。
第1部総会は、尾崎美保さん(H15文)の司会進行によりスタート(当日は尾崎さんが第1~3部を通して司会進行を担当)。
中山一幸会長(S32法)は、「この間の母校立命館の発展・躍進を聞くたびに喜びを感じ、また卒業生として社会における母校の存在感の一翼を担うことについても、その責務の大きさを実感している。三重県には4,000余名の校友が在住している。まだ、校友会活動や校友会そのものをご存知でない校友も誘いあって、母校支援の輪を大きく強固にしていきたい」と力強い挨拶を行った。
続いて、中山会長を議長とする議事に移り、山川和俊副会長(S42法)により、役員案、会則改正案、過年度決算および活動報告、平成22年度活動方針案などについて説明がなされた。審議の結果、総会については今後毎年開催とすること、活動方針については、県下の校友会諸活動の活発化や、若年層および女性校友の結集・組織化に勤めること、いささかでも社会貢献活動に寄与すること、あわせて1997年以降所在不明となっている同県出身校友辻出紀子さん(H9法)の捜索活動に協力すること、など提出議案全てが承認された。
会場を移しての第2部講演会は、2パート形式。前半部分は、大学代表として出席した本郷真紹立命館副総長・文学部教授より、専門の日本古代史に関わりご当地三重県内の寺社の歴史・経緯も絡めたミニ講義、および大学の近況紹介が行われ、熱意に溢れ時にユーモアも交わる本郷副総長の講演に、会員は皆熱心に耳を傾けた。
後半部分は、県内伊勢市在住の作家大門剛明氏(2009年「雪冤」にて第29回横溝正史ミステリ大賞受賞)による講演が行われ、大門氏の龍谷大学在学中の京都生活のエピソード、作品執筆の着想などが語られた。
第3部懇親会は、まず壇上に立命館大学応援団が登場し、団長の指揮により全員で校歌を斉唱した後、中山会長が登壇し懇親会開会の挨拶を行った。続いて、校友会本部より来賓として出席した西村義行副会長が挨拶を述べ、森本覐副会長(S33法)による乾杯発声により開宴となった。
中盤では、今年度総会オリジナルグッズとして、川端治夫副会長(S36文)の協力により、株式会社油正の地酒「初日」の特製立命館ラベルボトルの提供・販売が行われたほか、県内の校友関係企業からの協賛品や立命館グッズが当たる福引抽選会も実施された。また、シンフォニアテクノロジー株式会社(旧神鋼電機)の協賛により会場内にビジネスユース用のプリンタが設置され、事務局メンバーがデジタル一眼レフカメラで撮影した画像が、数分後に被撮影者のもとにフォトプリントで届くなどの画期的なサービスが展開された。
会の終盤は、応援団のリードにより全員で応援歌「グレーター立命」を熱唱。牧野尚顧問(S30法)の万歳三唱、猿木守副会長(S38経)の閉会挨拶によりお開きとなった。
今回校友会事務局からは、縄本敏事務局長・立命館社会連携部長ならびに野村慶人校友・父母課員が参加した。