4月3日(土)に立命館大学衣笠キャンパスにて言語学ワークショップセミナー「グローバリゼーションの中の日本語 その感性と活力」が開催されます。ご興味のある方はぜひご参加下さい。
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ワークショップ開催趣旨
グローバル化の時代である現代、英語が国際語としての地位を築き、コミュニケーションのツールとしての言語の重要性が益々強調されるようになる一方で、それぞれの言語に内在する特性やその独自性、そこに映し出される文化の意義を、我々は見過ごしてしまいがちなのではないか。
現在、日本には多くの留学生が滞在し、海外でも多くの人々が日本語を学び、日本の文化・社会を勉強している。彼らにとっても、コミュニケーションの媒体として日本語のみならず、日本語そのものに内在する特性や言語文化を学ぶことは、日本語文化への深い理解と関心に繋がり、更なる研究へといざなう。日本語の母語話者も、しばしば他の言語、例えば、身近な英語との比較を通じ、その言語構造、意味体系、言語行動の違いに気付き、驚き、その面白さを知り、そして、人々に伝えたいと感じる。つまり、現代の時代においては、言語に内在する特性はその言語の活力の源なのである。
このワークショップでは、日本語の言語現象について、日本語学・英語学•言語学の専門家により、統語論、認知言語学、意味論、語用論、また、他言語との対照言語学など、さまざまな角度から考察を加え、この時代に忘れられがちな日本語の特性や独自性についての議論を通じて、グローバリゼーション世界における日本語の感性と活力に迫る。
日時 2010年4月3日(土)13:00~17:30
場所 立命館大学 衣笠キャンパス(諒友館839教室)
1部 研究発表 13:00-15:25
(司会 西山淳子)
13:00-13:30 「日韓の言語表現―人称の相違について」 大東文化大学博士課程 呉秀賢
13:35-14:05 「話し手の論理と聞き手の論理は日本語にどのように反映されているのか:
英語との比較を通して」 立命館大学 海寳康臣
(司会 海寳康臣)
14:20-14:50 「『ている』と『た』から日本語の文脈依存性を考える」 立命館大学 西山淳子
14:55-15:25 「『言う』と『思う』の言語学 ―日本語の発話と思考の発想様式―」
大東文化大学 田中寛
2部 講演 15:40-17:30 (司会 西山淳子)
「『ここ、そこ、あそこ』の認知類型論―言語は空間をどう分割するか」
講演者 筑波大学 今井新悟 氏