立命館大学歴史都市防災研究センターは独居のお年寄り向けに救急搬送時に必要な医療情報をまとめ、冷蔵庫に保管する「救急医療情報キット」を作成しました。これは2009年6月に同センターと上高野自治会(京都市左京区)が結んだ共同防災調査研究協定、コカ・コーラウエスト株式会社(福岡市)との地域防災力向上に関する共同研究協定に基づく取り組みの一環で、2月より同自治区で社会福祉協議会の老人福祉員の方が独居のお年寄り宅を一軒一軒廻り、150個を配布しています。
キットは手軽に用意できるように、容器に100円均一の片栗粉入れを使用。中には治療中の病気や病歴、医療機関・担当医師などの情報を記入するシートや緊急時の電話マニュアル、保険証のコピーや薬剤情報のコピーなどを入れます。冷蔵庫に保管するのは、地震や火事などの衝撃に対する耐久性が高いためです。一人暮らしのお年寄りが自宅で具合が悪くなり病状を説明できない状況でも救急隊が正確な情報を把握し、適切な措置を行えることが期待されます。
このほか、同センターでは衣笠学区でも200個の医療情報キットを準備し、老人福祉員の方々による配布が完了しています。
立命館大学歴史都市防災研究センターでは、文化遺産防災に関する総合的な研究を行っており、市民による文化遺産の保護や災害時の大学と市民の連携について様々な取り組みを行っています。
配布風景はこちら。
http://www.ritsumei.jp/news/detail26_j.html