3月12日(金)から、衣笠キャンパス正門前に位置する京都府堂本印象美術館で「風光の煌き―日本・中国・ヨーロッパ」を開催している。
本展では、堂本印象が若い頃に中国で取材した作品、そして60歳を過ぎて訪れたヨーロッパで出会った光景に、水墨や彩色で味わい豊かに描かれた日本の風景をあわせて展示している。印象の様々な風景画の世界を紹介するとともに、ミニ企画展では、彫刻や、陶芸などを含む、「印象の立体作品」を展示している。
当館の所蔵作品は、約2200点にものぼり、日本画はそのうち300点以上に及ぶ。
島田康寬・堂本印象美術館長代理は、「印象は、生涯にわたり各地の自然や街の風景を描き続けました。いずれもその土地の風土感や雰囲気が印象独自の視点で捉えられ、美しく表現されています」と、個性あふれる印象作品の魅力を紹介。また山田由希代・学芸員は「時期にあわせて、やわらかい季節感、春から初夏の陽射しのような作品空間をイメージしました」と、印象が残した数多くの風景画と季節感を合わせた本展のコンセプトを語った。
展示では、やわらかいタッチで描かれた印象の美しい風景画をはじめ、晩年の明るい色彩に上る斬新なデザインの陶芸作品など、バラエティにとんだ堂本印象の世界観が味わえる。
企画展「風光の煌き―日本・中国・ヨーロッパ」は6月13日(日)まで開催予定である。
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