2月22日(月)衣笠キャンパスにて、中東若手外交官によるミニシンポジウム及び交流会を開催した。本シンポジウムは、中東地域の諸問題に関心を持つ学生や、将来国際社会で活躍することを志す学生を対象に、イスラエル、パレスチナ自治政府、エジプト、トルコ、日本の若手外交官を招いて、学生と意見交換、交流をする機会としている。
ミニシンポジウムでは、「中東若手外交官から見た日本~20年後の中東と日本の関係を展望する~」をテーマとして、国際関係学部の石原直紀教授司会のもと議論が展開された。日本との関係についてパレスチナ自治政府のムッタシム・アリー・ハムダーン大統領府儀典局次長は「日本は1993年以降、パレスチナに100万ドル以上の支援をしてくれている。また、パレスチナとイスラエルの共存についても理解してくれている」と話した。また、学生からのイランの核開発に関する質問について、イスラエル外務省のサンドラ・スィモヴィッチ外務省南・東南アジア部次長は「イランの核開発はイスラエルにとっての脅威であり、早急に解決しなければならない課題である。国際社会全体で解決すべき問題でもある」と話したのに対し、トルコ外務省のヤシン・コチャルスラン中東局外交官補は「トルコは、この問題に関してイランとイスラエル双方にメッセージを送っている。最優先課題は平和的にこの問題を解決する、ということだ」と述べた。この他にも多くの質問が出され、活発な質疑応答が行われた。
ミニシンポジウムの後には、交流会が開催され、中東からの外交官と談笑する学生たちの姿が見られた。
当日の様子はこちらへ。
http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/5335/date/2/year/2010