1月31日(日)、MOVIX京都(京都市中京区)で立命館大学と松竹の共同製作映画「京都太秦物語」の完成を記念した山田洋次監督・阿部勉監督による特別授業と試写会が行われた。会場には撮影舞台となった大映通り商店街の方々や学生をはじめ、多くの関係者が集まった。
90分の試写会の後、舞台挨拶を行った山田監督は「これまでたくさんの映画を作ってきたが、こんなに熱い思いでの上映会は初めてです。主役は学生諸君です」と話し、スタッフとして参加した映像学部3回生の大矢侑輝さん、古寺綾香さんは「商店街の方々、キャスト、スタッフ、学生をはじめ誰一人かけてもできなかった映画です。商店街の人のつながりや温かさを伝えたかった」とコメントした。
特別授業では、山田監督と阿部監督に学生が質疑をする形式で行われ、学生からは完成品をみた感想や疑問、撮影過程を振り返っての質問が出された。松竹京都撮影所に場所を移してからも4時間に渡って制作スタッフと学生の意見交換が続いた。
「京都太秦物語」は2月11日から始まる第60回ベルリン国際映画祭で前衛的な映画や若手映画作家の作品を中心に上映される「フォーラム部門」へ出品が決まっており、学生十数名が参加予定。日本での公開は2010年5月に予定されている。