12月5日(土)17時より、ANAクラウンプラザホテル金沢3階「鳳の間」において、校友・来賓など約100名の参加により、平成21年度石川県校友会年次総会・講演会・懇親会が開催された。
広小路キャンパスや京都市電などが映る昭和30~40年代の懐かしい映像をプロローグとして、上田雅永氏(S63営)の司会により第一部総会がスタート。平田嘉則氏(S52営)のピアノ伴奏による校歌斉唱の後、加納裕会長(S53産)による挨拶、千勝紀氏(H2経)の会計報告が順次行われ、滞りなく総会を終了。
第二部は司会を石川テレビ放送の大橋のり子アナウンサー(S49産)にバトンタッチ。元テレビ朝日政治部長で、今春まで立命館大学にて客員教授として教鞭をとり、現在は中央大学特任教授の政治ジャーナリスト末延吉正氏による講演「鳩山新政権と日本の未来」が行われた。末延氏は、昨今の政治に関わる多面的な情勢分析を紹介すると同時に、各種メディアが伝える表層的・断片的な情報により世論が形成され政治が影響されていく状況を憂慮してみせ、我々市民が複数の新聞などを読み比較するなどして真実を見抜く力(メディアリテラシー)を身につけることが、今後の日本社会の発展・成長にとって大変重要であると説いた。
立命館にちなむ映像と楽曲にのせて学園史が紹介されるDVDが放映されるなか開宴した第三部懇親会は、引き続き大橋アナウンサーが司会を担当。挨拶のため再び登壇した加納会長は、自身の在学時代の仲間や恩師に対する思いのほか、現在ご子女が本学文学部に学んでいることなどを紹介し、「年代が異なる卒業生が一堂に集い、京都や滋賀で過ごした青春時代を語り合うなかで、共に喜び励まし合い明日への活力を得ることに校友会の醍醐味がある。本会においても校友が明るく楽しく交流を深め、成長する機会を提供していきたい」と抱負と期待を述べ、次いで大井一星顧問・立命館理事(S28法)が、かつて経団連会長を務めた土光敏夫氏の語録を引き合いに出し「石川においても校友相互が知恵を出し汗をかき、校友会の活動や母校の発展に貢献していこう」と祝辞を寄せた。
岡本直輝立命館大学教授・入学センター部長、渡邉申孝校友会本部副会長による来賓祝辞、武田敦校友会本部事務局長・社会連携部次長からの報告を経て、坪井新一郎富山県校友会長の乾杯発声により歓談がスタート。懇親会中盤では、もはや同県校友会総会に欠かせない企画となった『立命検定@石川県校友会2009』が行われ、大橋アナウンサーならびに北陸放送の川瀬裕子アナウンサー(H1文)が進行役を務めた。今回が4回目とあって同県事務局スタッフが大変苦労して作成した問題はいずれも難問奇問であり、各テーブルにおいて膝を詰め合わせて相談する姿が見受けられ、正解発表のたびに会場内では大きな歓声やどよめきが交互に沸き起こった。
懇親会の終盤は、平田氏のピアノ伴奏により応援歌グレーター立命を斉唱、引き続き登壇した村尾敬治福井県校友会長の発案により予定では万歳三唱のところを景気回復への願いをこめた三本締めに変更し、全員による手打ちの興奮冷めやらぬなか、木場密雄幹事長(S40営)の閉式の辞により中締めとなった。