7月18日(水)午後3時から、朱雀キャンパスのホールで立命館大学教育文化事業部が事務局を務める京都歴史回廊協議会及び京都歴史回廊協議会大学連携会議(京都嵯峨芸術大学、花園大学、佛教大学、立命館大学)主催の京都歴史回廊文化塾夏期集中講座オープニングイベント「島原太夫道中・浅田次郎講演会」が開催され、380名の「しばし京都人」が参加した。華道小松流の家元中村展山先生の手による竹を多用した「友禅流し」の生花が華を添える会場で、第一部は京都島原の置屋、輪違屋十代目当主高橋利樹氏の解説による、禿(かむろ)、引船、傘持ちを従えた如月太夫の太夫道中が行われた。道中を再現・披露した後は、太夫による「仮視の式」、胡弓の演奏、舞のパフォーマンスが行われ、さらに高橋利樹氏と如月太夫への「普段は聞けない質問コーナー」が行われ会場は大いに沸いた。第二部は、70冊を越える著書で「小説の大衆食堂」を自称し「平成の泣かせ屋」の異名をもつ現代日本を代表する作家、浅田次郎氏の講演会「輪違屋糸里とその舞台」が行われた。ご自身も「鉄道員」で第117回を受賞された直木賞の第137回選考委員の任務を前夜終えた浅田氏は、その選考作業の様子も紹介しながら予定された時間を30分も超えて熱くご講演された。熱心に聴き入る参加者達は、まるで小説の各頁からそれぞれの場面が立体的に浮き上がるかのような流暢なお話にすっかり惹きこまれ「輪違屋糸里」の世界を堪能した。なお3日間のプログラムは、翌19日に花園大学、京都嵯峨芸術大学でアカデミック講義を聴き、大覚寺、佛大アジア宗教文化情報研究所、妙心寺を特別見学、更に20日には佛教大学、立命館大学でのアカデミック講義と、堂本印象美術館、立命館大学国際平和ミュージアムの学芸員解説ツアーが予定されている。全プログラムの参加者には修了証と記念品が交付される。なお、京都歴史回廊文化塾の次の企画は大本山妙心寺と花園大学歴史博物館のご協力で進める「ジュニア文化塾」。下記の内容で実施します。 <京都歴史回廊ジュニア文化塾>「子どもゆめ基金助成事業」 日時:8月8日(水)と9日(木) 午前10時から午後5時(集合は9時45分) 場所:大本山妙心寺(南門集合) 対象:小学校4年生から中学校1年生 経費:一人1800円(昼食代、保険料を含む) 申込:立命館大学教育文化企画課まで 075-813-8247 | |
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