4月16日(月)午後5時30分から、鴨川を挟んで京都南座に相対する「東華菜館」で昭和22年専経同窓会が懇親会を開催した。この同窓会は、1971(昭和46)年に、戦時中、豊川海軍工廠へ学徒動員中された際、空爆で4名の学友を失ったという記憶がよみがえったことを契機にあらためて結成されたもの。1976年には各方面から募金を集めて豊川市の諏訪墓地に慰霊碑を建立、以後定期的に墓参の旅を続けてきた。また、この同窓会は途中から、隣接する地に慰霊碑をもつ旧松操高等女学校の出身者、佐々木あきさん、後藤和子さんらの定例的な参加を得て運営されており、黒崎徳之助、高橋宗治郎、北沢清太郎ら同窓各氏に加え、今回もお二人をお招きして都合16名が参加する会合となった。この間の交流の中で立命館大学国際平和ミュージアムの「永年会員証」までもつという立命館ファンのお二人は、名古屋に暮らしながら、立命館の話題が出るとまるで我が母校のようにうれしく感じるとご挨拶され、平和への思いをあつく語られた。しかし昭和22年専経同窓会のメンバーは、すでに80歳を迎えており、近年は東三河地区の校友有志のご支援を得てようやくの墓参となっている。慰霊碑を草に埋もれさすことなく、それを建立した意味を建設的に継承し、守り発展させる取り組みを平和学習のなかですすめるなど、今新たな工夫が必要となってきている。温家宝首相の「氷を溶かす旅」をより積極的に受け止める平和を創造する立命館の姿勢を具体的に示すとりくみのひとつといえる。なお、校友会本部からは、業務として国際平和ミュージアム事務局長を兼ねる志垣事務局長が参加した。 | |
|