2月10日(土)、立命館アカデメイア@大阪で学んだ社会人の校友会組織「RIMO(中田真理子会長:H17院経営)」が朱雀キャンパスで「第4回RIMO研究会『川口新総長就任記念オープンセミナー』」を開催し、「非営利組織としての大学マネジメント~ドラッカーに学ぶ新社会の事業経営~」をテーマとして川口総長が講演されました。 ≪以下、中田会長からのご報告≫ 第4回RIMO研究会は初めてのオープンセミナーとして、このたび立命館総長に就任された川口清史教授をお迎えし、経営学の父と言われるP.F.ドラッカーの話なども参考にしながら、非営利組織としての大学運営についてお話いただきました。セミナーには本間新副総長をはじめ、各校友会トップや経営者、東京、島根からのご参加など、多彩な皆様にお集まりいただき盛況となりました。新時代のマネジメントには、様々な側面から社会的企業や非営利組織の経営手法が注目され、採り入れられています。社会経済論・非営利組織論を専門分野とされる川口総長には、広い視野に立っての私立大学のマネジメント論を展開していただきました。まずNPOやドラッカーについての簡単なレビューのあと、総長が親しくするスウェーデンの政治経済学者、ペストフによる組織分類法で非営利組織と大学の位置づけを語っていただきました。続いて私立大学のガバナンスにおいて「私立大学は誰のものか」という切り口では、広く人々に役立つべき「マルチステイクホルダ型の統治」が大切であると述べ、立命館が学校としては数少ない「学生・校友・父母も含めた広い関係者による自治を実践」している意義を説明されました。特にドラッカーの「われわれの使命は何か」という検証では、私立大学を高等教育を供給する準公共財として位置づけ、理念・ミッションを優先するイノベーティブな事業体であるため、企業のような営利組織ではなく非営利組織である必要があると述べられました。さらにマネジメントには「ミッション共同体としての私立大学」、「高度に専門的なヒューマンサービス組織としての私立大学」という二つの視点を持つべきと締めくくられました。活発な質疑のため時間をオーバーしましたが、後の懇親会を含め、川口総長が抱かれる今後の立命館への熱い思いを参加者の皆さんと共に確認できた一日でした。 ※RIMOのホームページをご覧下さい。 | |
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