京都三大祭りの一つの葵祭が5月15日(木)、新緑の若葉がみずみずしい京都市内で繰り広げられた。平安貴族の装束を着た総勢500名以上の行列が馬36頭や牛車2台を引き連れ、約8キロを練り歩いた。沿道に詰め掛けた見物客が見守る中、午前10時30分に京都御所を出発した一行は下鴨神社を経由し、午後3時30分頃に上賀茂神社に到着し、巡行を終えた。葵祭は五穀豊穣を願うもので、平安時代から国家的な行事として行われている。国内でも数少ない王朝風俗の伝統が残されており、今年が千年紀となる『源氏物語』の「葵」の巻にも祭りの様子が描かれている。祭りのヒロインの斎王代は、昨年11月の「オールRits立命館校友大会2007」の記念対談に出席された、校友の村田吉弘さん(S49産社)の長女・紫帆さんが務めた。京都御所前の丸太町通では十二単(じゅうにひとえ)をまとった斎王代が乗った腰輿(およよ)が通過すると、沿道に集まった大勢の人がその美しさに酔いしれていた。 | |
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