4月27日(日)午後4時、JR奈良駅前「ホテル日航奈良」(4階飛天の間)において奈良県校友会奈良若草会が設立5周年記念総会を開催、奈良市内の校友121名が集った。司会は、中村紘三副会長(S38法)。冒頭挨拶に立った岩井將会長(S37法)は、今回60歳以上の新たな転機に立った方々を中心にご案内を行った結果、会員数は232名に達した。今後文化活動を含め多彩な活動を行いたいとご挨拶。また、急遽欠席となった奈良県校友会渡邉申孝会長に代わり酒谷庄兵衛副会長が県校友会を代表して祝辞を述べた。引き続き行われた記念講演では、前奈良大学学長の鎌田道隆氏(S43文院)が「江戸時代における奈良の観光都市化」と題し、近世初頭に京都、堺と並ぶ産業都市としての位置を確立していた奈良が、大津に荷揚げされる領主米の換金・為替機能と吉野杉等の販売権によってその経済的位置を高め、一方での大仏殿再建に象徴的な観光収入確保を目的とした寺院の開放化政策と相俟って観光都市へと発展していったことを当時の観光ガイドブックともいうべき「奈良曝(ならざらし)」の一部、東大寺門前で販売された東を上手とする観光絵地図「和州奈良絵図」をもとに解説。とくに奈良奉行時代の川路聖謨が奈良の人々の自然を取り入れ調和を楽しむ豊かな暮らしぶりを驚きをもって記していることにふれ、猿沢の池あたりで深夜から夜店が並ぶ往時の奈良の賑わいを説明された。講演に続いて総会議事を行い、林俊一副会長(S38経)の会務報告、多田晃英副会長(S39法)の会計報告、川村治(S40法)、喜多正俊(S42法)会計監査の監査報告を滞りなく承認、新役員体制と新入会員が紹介された。この後、校友会本部の委任を受け前任務の経過で参加した志垣陽立命館大学総合理工学院事務室長が学園及び校友会活動の近況を報告。さらに会員が所属するマンドリンアンサンブルまほろば(代表藤岡正氏:S45営)のメンバーが記念演奏を行い、参加者全員で記念撮影を行った。会場を移した懇親会では、高田能人氏(S47法)の指揮による校歌斉唱、斉藤剛氏(S32法)の歌唱などで大いに盛り上がった。なお、奈良県校友会は、2009年5月9日に同会場で隔年開催の県総会を開催する予定。 | |
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