12月8日(木)12時25分から、国際平和ミュージアムで「第52回不戦の集い」わだつみ像前集会が行われた。学園関係者ら多数参列する中、学友会中央常任委員長の平井公敏さん(文学部)が、「60年前の太平洋戦争を教訓として日本国憲法と教育基本法を守り抜き日々の暮らしの中に生かしていきたい。物事を暴力で解決するのではなく民主的な話し合いの中で解決していくことが大切である」と述べた。長田豊臣総長は、「一部の政治家の発言で歴史的事実が歪められつつある中、正確な歴史事実を学ぶ機会が少なくなっている。1943年12月の学徒出陣の悲劇が二度と起こらぬよう国民の戦争放棄の姿勢を守り抜くことが重要であり、立命館は平和と民主主義の理念を守り社会研究に貢献していく」と決意を述べた。その後、わだつみ像への献花が行われ、最後に三浦正行教授が、「『青い空は青いままに子どもらに伝えたい』という歌の通り、世界を担う人々が、今、何が必要なのか、わだつみ像の響きを一人一人がかみしめ、感じ、確認をし、わだつみ像を前に、平和と民主主義を誓いたい」と思いを語った。改憲が論議されるなどの動きの中、二度と戦争の悲劇が繰り返されぬよう、戦争を知らない世代の人間が歴史を見つめ直すきっかけとなることを願いたい。 その後会場を移して「第4回私たちの主張『今、戦争を考えるから~平和を願って~』」が開催され、特別講演として岩井忠熊本学名誉教授の「戦争から平和を考える」と全国から選ばれた「私たちの主張」が発表された。 | |
|