11月30日(水)午前、立命館大学国際平和ミュージアムをカトリック長崎大司教区のヨセフ高見三明大司教が訪問された。 大司教は、安齋育郎館長との交流のなかで国際平和ミュージアムのリニューアルを耳にされ、東京への出張の途中、敢えてお立ち寄りになったもの。折りしも、翌12月1日(木)から開催予定のリニューアル記念・戦後60年企画「『若人の広場』旧蔵・戦没動員学徒遺品展=ぼくたちわたしたちの生きた証(あかし)」の展示準備が進んでいたが、その中に含まれる旧浦上天主堂の天使像を目にされ、感慨深く見つめられていた。 「若人の広場」は1967年に淡路島に作られた戦没学徒慰霊施設であるが、阪神淡路大震災などの影響で閉鎖状態にあり、立命館大学国際平和ミュージアムは、2004年12月10日に財団法人「若人の広場」からその所蔵資料の寄贈を受けた。浦上天主堂資料は、長崎県動員学徒犠牲者の会から若人の広場に寄贈されたもの。このほか自由学園女子部高等科(東京都豊島区)から勤労報国隊の一人として中島飛行機製作所に動員され空襲で亡くなった川田文子さんの遺品、立命館からも多数の学徒が動員され犠牲者を生んだ豊川海軍工廠に動員され、同じく空襲に合い亡くなった愛知県立新城高等女学校の中野千鶴子さんの遺品など多数が展示される。 オープニングセレモニーは、12月1日(木)午前9時30分から、斉藤惇生(財)若人の広場理事長、高川欽土南あわじ市企画部企画調整課長らを招き、立命館大学国際平和ミュージアムで行われる。 | |
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