9月1日(土)午後4時から、立命館大学哲学同窓会が、「からすま京都ホテル」において、2001年度総会・懇親会を開催した。今年の総会には、昭和62年にサントリーミステリー大賞を受賞し、ミステリー小説、そして最近は歴史小説で独自の境地を築きつつある作家典厩五郎(てんきゅうごろう、本名宮下教雄=昭和38年哲学専攻卒)氏が参加、「私の作家人生」という演題で記念講演を行った。恩師西川冨雄名誉教授の紹介で登場した同氏が「振り返ると、お釈迦さまの手のひらの上を駆け巡っていたかのように立命館関係者のなかで成長させてもらった」と語り、千葉のご自宅で、幼少時から実際の娘のように付き合ってきた、ご近所の校友の娘さん(法学部在学中)を紹介すると、あらためて浮かび上がる立命ファミリーの懐の深さを感じ、また母校と仲間を思う同氏の優しさに参加者の心は和んだ。会場には、西村清二前立命館理事長、服部・日下部両教授、現役学生までと多彩な参加者が、なかには二十数年ぶり、また遠くは毎年宇都宮からと、遠隔地からも集った。会本部からは志垣事務局長が参加し、近況を報告した。編入で入学してきた学生は、「父親が校友で会報『りつめい』を愛読していたから」と語り、将来は作家を目指すと発言。参加校友からは「今のように発展する立命館であるからこそ哲学のように人間や学問を深く研究する分野を大切にして欲しい」との声もあった。最後に全員で輪になり校歌、応援歌を大合唱。中小路宗隆会長(長岡天満宮宮司)のエールで中締めとなった。 | |
|