1月7日(月)11時から、衣笠キャンパスの立命館大学国際平和ミュージアム2階会議室で休館日を利用した「平和友の会」の方々を中心としたボランティアガイド、学生スタッフの新春大交流会がミュージアム事務局を担当する教育文化事業課高取課長の司会で開催された。安齋育郎館長は開会挨拶で、当日が昭和天皇の忌日、すなわち激動の昭和が終焉した日にあたることに触れ、中村草田男の俳句を捩り、仮に「雪降らず昭和は遠くなりにけり」であっても、平和ミュージアムは忘れてはならない戦争と平和の歴史の記憶装置である。魅力的な社会教育施設としての機能を高め、学生・院生・教職員全体が取り組む平和研究・平和教育の中心拠点としてその機能を飛躍的に高めることが学園中期計画で求められている。今年10月6日から行われる国際平和博物館会議は世界の平和運動にとって重要な意義をもっている。関係者のご尽力に感謝し更なる協力を要請するとご挨拶された。続いて教育文化事業部を代表して志垣次長が、多くの方々のボランタリーな精神でミュージアム運営が行われていることに心から感謝する。グローバル化と格差社会の急速な進行が平和ミュージアムが取り組む人間発達を阻害し安全を脅かすあらゆる要素を一緒に考えることの重要性を増している。多数の学生、教職員がミュージアムを活かした取り組みに積極的に参加してもらうことが重要であると述べた。会場には、戦争経験をもつ方を含めボランティアガイド22名、学生スタップ12名が参加、ミュージアム関係者含め50名が初めて一同に会して自己紹介から始まり交流を深めた。中でも特別企画として用意された教育文化事業課白川静記念東洋文字文化研究所事務局担当久保職員の「漢字探検隊-平和と漢字-」は参加者に大好評、堂本印象美術館、京都歴史回廊などの事業を側面から支える「漢字探検隊」の威力を示した。 | |
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