7月29日(土)午後2時から、衣笠キャンパス・アカデメイア立命21「中野記念ホール」で映像学部新設・堂本印象美術館新展開記念事業、長門裕之&津川雅彦対談形式講演会「衣笠に咲いた映画文化マキノ映画とその系譜」が開催され、550名の学生や地域住民の参加で会場は大いににぎわった。 日本映画の父、牧野省三の孫として京都・衣笠に育ち、子役時代から日本映画界の第一線で活躍され続けている校友長門裕之氏とその弟でマキノの名跡を継承し、マキノ雅彦監督として映画「寝ずの番」を完成された津川雅彦氏をお招きしての対談形式講演会は、開会の2時間も前から参加者が並び始め、開会の頃には椅子が300席に増設されたメイン会場から、ロビーに特設の第二会場、第三会場まで約450名の参加者でほぼびっしり。最終的には当初予定の200名をはるかに超える550名の方々にご参加頂いた。 冒頭、長田豊臣総長、木村一信堂本印象美術館長(文学部長)が参加者を前に映像学部設置と堂本印象美術館の運営に込めた新たな教学展開と教育文化事業を通じた地域連携強化の決意を含めてご挨拶。映画「寝ずの番」予告編の上映後、登壇された長門裕之、津川雅彦両氏は、映像学部移籍予定の富田美香助教授の進行で等持院撮影所、御室撮影所などで進められた撮影風景やご一族の懐かしい写真を前に生い立ちを振り返り、日本映画界の課題、映像学部への期待についてもお考えを示された。 会場入り口には立命館生活協同組合の「立命グッズショップ」も開設され、受付や誘導には文化ボランティアの学生たちが大活躍。あらためて地域の方々のあたたかいまなざしのなかで学び、暮らし、活動する京都の学生の恵まれた姿が浮彫となった。 当日は、オープンキャンパスや修学旅行シンポなど多彩な行事が並行して開催され、当初は参加者が分散するのではと心配されたが、各企画の担当者からの協力によって全体が上手く連携し、多数の参加者を得て大成功を収めた。立命館の教育文化事業、とりわけ京都でのとりくみはいよいよ本格化する。 | |
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