8月17日(金)経営学振興会が、カゴメ㈱那須工場の見学会を開催した。同工場は、日本全国で加工・消費されるトマト6万トンのうち、2万7千トンを加工処理し、トマト・野菜ジュースとして製造する工場であり、この季節にはまた無添加の六条麦茶を加熱しないドリップ方式で生産する。年間1500万ケースという生産能力と無菌PETラインなどの優れた品質管理システムで同社が、最先端の技術力を誇る工場である。 栃木県西那須野町の誘致を受け、トマトの生産適地であること、加工用の質・量ともに豊富な水が得られること、東京から150キロの高速道路沿線で物流に有利であることから設置されたものである。生産農家との間では、土壌分析、栽培指導、収穫指導を含めた買取保障の契約栽培を行っており、同地には、同社の総合研究所も立地している。今回の企画は、校友会本部の副会長であり、経営学振興会の会長、蟹江嘉信氏と同社の好意で実現したものであり、遠路にも関わらず12名が参加した。 参加者は、深谷清工場長からの説明と工場見学、また総合研究所村岡研究部次長の特別講義を受け、入荷後30分で缶入・出荷が可能となる自動化されたラインの生産能力、加熱を行わない無菌処理の技術力に驚嘆、併せて食品製造現場の品質管理の厳しさと健康食品生産の志の高さに感銘を受けた。 | |
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