< イラク戦争についての国際平和ミュージアム館長声明 > 立命館大学国際平和ミュージアム 館長 安斎育郎 アメリカのブッシュ政権は、国連安全保障理事会による武力行使容認決議もないまま、イラクに対する武力行使に踏み切った。 私は、立命館大学国際平和ミュージアムの館長として、以下のとおり声明する。 (1)大量破壊兵器の完全廃棄疑惑を国際社会に対して透明性をもって払拭できず、武力行使の口実を作り出したイラクのサダム・フセイン政権に対し、厳しく抗議する。 (2)国連憲章の精神を踏みにじり、安保理決議なしの武力行使に踏み切ったアメリカ・ブッシュ政権の独善的な行動は、問題の平和的解決を求める世界諸国民の期待を裏切り、国連における民主的意思決定の枠組みを形骸化させる恐れのある行為であり、厳しく抗議する。 (3)国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄した最高法規をもつ日本の政府が、国連憲章の精神に背馳するアメリカの武力行使を、十分な国会審議もないままに公然と支持したことは、日本国憲法の不戦・平和・民主主義の精神を蹂躙するものであり、厳しく抗議する。 以上 2003年3月20日 | |
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