11月21日(日)午後5時から、金沢市の「ホテルニューグランド」において石川県校友会が年次総会を開催した(参加者数約80名)。総会は、山内聡事務局長(S53営)の司会で行われ、加納裕会長(S53産)のご挨拶の後、児玉弘毅幹事長(S36法)の幹事長報告、竹田敬一郎会計幹事(S56理)の会計報告を承認して終了。続いて江口信清立命館大学文学部教授(文化人類学者)の「私のフィールドカリブ」と題する記念講演会を行った。江口先生は、英連邦に属し、カリブ海唯一の原住民となったカリブ族約7万人が住む佐渡島より小さくかつ貧しい島である「ドミニカ国」の人々が、文明社会に触れた後の急速な近代化とその後の経済生活の破綻を経て、結局は自らの伝統を再評価し、文化を再構築する営みを確立していった例や日本におけるアイヌ民族差別の歴史にふれながら、差別感を克服して自己のアイデンティティを確立した日本人を育成する課題について語られた。懇親会では、はじめに加納会長が、母校の発展に相応しい校友会活動の確立の重要性にふれてご挨拶。続いて、大井一星顧問(S28法)が母校の伝統を引き継ぎ不撓不屈で奮闘する活気溢れた後輩達を育成しようとご挨拶。また来賓の高杉巴彦総務担当常務理事、久岡康成校友会本部監事が、立命館の伝統を引き継ぎ、意欲的な社会活動を旺盛にすすめる校友、固定観念を捨てて自己を外部から再評価できる校友を育成することの重要性とそのための校友会活動の改革・発展にふれつつ祝辞を述べられた。 乾杯のご発声は、前日に50周年記念校友大会を終えて駆けつけて頂いた永田外男福井県校友会会長。なお、校友会本部からは志垣事務局長、また福井県校友会から小山公一郎副会長、富山県校友会から坪井新一郎会長が来賓として出席した。 アトラクションには、石川県を中心に活躍する台湾出身の女性歌手寒雲(カンウン)さんが登場。その美貌と美声が会場の雰囲気に華やかさを添えた。最後は、全員で肩を組み、校歌、応援歌を斉唱した後、坪井新一郎富山県校友会会長の万歳、山内事務局長の閉会の言葉で終了した。 | |
|