5月17日(火)午後、学園は滋賀県守山市(山田亘宏市長)から現守山女子高校の用地・施設の譲渡を受け、設置者を移管する覚書に調印した。この結果、滋賀県の認可を得れば、来年4月に男女共学の立命館守山高校が学園4番目の付属高校として誕生することになる。同校は立命館大学最大のキャンパスであるBKCへのアクセスも良く、理数系にも重点をおいた教育システムを構築し、今後速やかに中学を併設し、一貫教育の体制を構築する。 立命館守山高の現在の定員は720人。今後中学併設で学校規模を拡大し適性規模を目指すこととなる。なお、現在の在学生には卒業までのカリキュラムを保障し、学園として進路の確保に全力をあげるほか現在の在校生から毎年成績優秀者10人程度に立命館大と立命館アジア太平洋大への推薦入学の道を用意するなどの措置をとる。守山市は人口約6万人。守山女子高校は定員を満たせず、市内在住の生徒は25%程度であり財政面からは市に大きな負担となっていた。なお公立校が私学に移管される例は始めてのケース。 また同日、学校法人「平安女学院」(本部・京都市)が平安女学院大びわ湖守山キャンパス(同市三宅町)の開学に際して市から交付を受けた約25億円を返還せず、県からの交付金8億円も市が肩代わりすることなどを条件に、既に撤退した同キャンパスを無償で市に譲渡する申し入れを行い、市がこれを受け入れた。立命館守山高校は中学併設に合わせ、現守山女子高校キャンパスを市に返還し、新たに現平安女学院大学キャンパスの譲渡を受け、施設を拡充する方針となる。 なお、平安女学院との間ではさらに別途協力関係を強化する方針。この結果大学規模の拡大に伴い低下していた付属高校出身者の比率は改善されることになり、BKC近隣での付属中学高校の設置が実現することになる。 | |
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