4月9日からリニューアルオープンした立命館大学国際平和ミュージアムが、学内外各界からの来賓を招き、記念式典・祝賀会を挙行した。 式典の司会は、岡田英樹ミュージアム副館長。長田豊臣立命館総長の学園代表挨拶、安齋育郎ミュージアム館長の経過報告に続いて、APUから参加したベトナム出身のHOANG Thao Lyさんが、学園内各校の学生・生徒を代表して国際平和への決意を込めて挨拶。さらに井口和起日本学術会議会員・前京都府立大学長から祝辞を頂戴した。最後に川本八郎立命館理事長が、わだつみ像を背に謝辞を述べ、式典を終了。ミュージアム見学会に移った。 会場には開館、リニューアルにかかわってご支援頂いた個人、団体、各社(乃村工藝社、京都建築事務所、東急建設株式会社、大阪国際平和センターピース大阪、日本YWCA、「戦争と女性への暴力」日本ネットワークなど)、マスコミ各社(樋口修朝日新聞社京都総局長、秋山光人日本経済新聞社京都支社長、刀禰隆司KBS京都テレビ企画営業部長ほか)、学園役職者約150名が参加した。とりわけ札幌から参加の立命館慶祥中学校・高等学校、地元京都の立命館中学校・高等学校、立命館宇治中学校・高等学校の生徒代表が、別府から参加の立命館アジア太平洋大学、また立命館大学の学生代表と親しく懇談する姿は立命館で育つ平和の担い手たちの心強さを感じさせた。 なお式典には門川大作京都市教育委員会教育長、乃村義博乃村工藝社代表取締役社長をはじめとする多数の祝電、またサマルカンド国際平和・連帯博物館(ウズベキスタン)、侵華日軍南京大虐殺殉難同胞記念館(中華人民共和国)、ゲルニカ平和博物館(スペイン)、ホーチミン市戦争証跡博物館(ベトナム)、「参与連帯」(大韓民国)、沖縄県平和祈念資料館、長崎原爆資料館、広島平和祈念資料館、神奈川県国際交流協会かながわ市民プラザなど国内外の平和博物館などからメッセージが届けられた。 見学会の後は、中野記念ホールでレセプションが行われ、薬師寺公夫立命館副総長の発声で高らかに乾杯、歓談に入った。懇談の中では多数の写真資料のご提供を頂いた毎日新聞社から榊原雅晴京都支局長、「ガラスのウサギ」作者の高木敏子さん、ムッちゃんの平和像設置にご尽力頂いた村上隆奈良国立文化財研究所主任研究官、黒木順子日本YWCA常任委員からご挨拶を頂き、甲賀光秀立命館専務理事・立命館アジア太平洋大学学長補佐の中締めのご挨拶で閉会した。レセプションの司会は志垣教育文化事業推進部次長・国際平和ミュージアム事務局長が担当した。 国際平和ミュージアムは現代社会の平和の課題により積極的に取り組む場として展示内容、展示・開設手法、ミュージアム機能全般を大幅にリニューアル、暴力の実態や原因を知るとともに解決に向けて「自分に何ができるか」、より主体的に考える「場」として生まれ変わり、隣接する「堂本印象美術館」などとの協力や「京都歴史回廊協議会」など地域における取り組みと深く連携した活動も展開する。なお、5月28日(土)にはジャーナリスト筑紫哲也氏を招いて記念講演会も行われる。 | |
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