朝鮮半島出身の校友で構成される「ウリ同窓会」(鄭東善会長)が6月30日(土)午後6時から、京都四条大橋西詰の「東華菜館」で第33回の定期総会を開催した。出席者は約50名。昨年の総会直前に行われた南北首脳会談以来、明るい気持ちで参加する校友が増えているが、昨年の9月には「ミドルの会」による「朝まで激論」(「祖国統一と我々の役割」をテーマとした合宿)、また、今年1月には現役学生を含めた新年会を行うなど在日の立場から真剣な議論を重ね、組織強化に努めている。
また、ウリ同窓会は、会独自に基金総額3000万円に及ぶ独自の奨学基金制度を学園に提供し、毎年10名の同胞学生に対し、年額30万円ずつ10年間の奨学資金を支給する取り組みをすすめている(既に1770万円を支給)。
今年の総会には、来賓として長田豊臣総長が激務の合間をぬって出席、母校の発展状況と、私学の雄、母校立命館への期待と社会的責任がますます高まっていることに応えた学術・研究活動の重要性について報告した。また、今回は、アトラクションとして「京都朝鮮歌舞団」が出演し会場に華を添えた.京都で生まれ育った彼らの、溢れる笑顔と澄みわたる歌声、そして華やかな民族衣装は、下関や岡山など遠隔地から参加した校友の目を細め、「民族大団結」の旗を振りながらの踊りを誘った。最後は全員で校歌を斉唱、次回の記念すべき創立50周年記念総会に向けた諸事業計画への決意を確認して閉幕した。