7月14日(水)衣笠キャンパス図書館3階閲覧室において、『立命館寮歌』とその寮歌2番の歌詞の原詩である、幕末豊後の偉大な教育家広瀬淡窓の著名な漢詩『休道の詩』の扁額除幕式典が行われた。式典の司会進行は高杉巴彦常務理事。はじめに松岡正美名誉教授のリードで校歌を斉唱。続いて松岡名誉教授から今回の式典への経緯について説明があり、元寮生、元寮担当職員、天野芳子先生、長田豊臣総長そして川本八郎理事長による除幕式が行われた。お披露目となった2つの扁額を背に、今回『立命館寮歌』全4番の歌詞を書き記してくださった、書家であり故天野和夫総長夫人である天野先生にご挨拶いただき、川本理事長が「立命館寮歌は寮生のためだけの歌にあらず。故郷はそれぞれ違えども、1つ学び舎にて共に勉学に勤しむ立命館の全ての学生の思いを表した歌である。寮が無くなり、歌う機会は減ってしまったが、法科大学院や情報理工学部が発足し、2006年に立命館小学校開設を決めたこの時にあたり、今一度その由来とともに、詞の意味を次代を担う立命館の若者に認識してもらいたいと考え設置することとした。」と挨拶を述べ、最後に出席者全員で寮歌を斉唱し閉典となった。 ※ 扁額設置場所:図書館3階閲覧室西側壁面 ―原 詩― 休道他郷多苦辛 (道(云)うを休(止)めよ 他郷苦辛多しと) 同袍有友自相親 (同袍友有り自ずから相親しむ) 柴扉暁出霜如雪 (柴扉暁に出ずれば霜雪の如し) 君汲川流我拾薪 (君は川流を汲め我は薪を拾わん) ―寮歌2番― 柴扉を排せば暁に 君は川流我は薪 他郷憂しと云うなかれ 椎の葉蔭に相寄りて 手を取り友と語らえば 春は四年に尽きぬべし 春は四年に尽きぬべし ≪広瀬淡窓(1782年~1856年)≫ 江戸末期の儒者。豊後日田の人。敬天を主として塾舎「咸宜園」を建て、門生4000人の中から高野長英・大村益次郎・長三洲らを出した。(「広辞苑」より抜粋)大分県広瀬知事のご先祖。 | |
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