6月19日(土)午後、公開国際シンポジウム「アジアの平和博物館の交流と協力」が衣笠キャンパス中川会館4階(校友会館)の大会議室で開催され、「侵華日軍大屠殺遭難同胞紀念館」の朱成山館長、「ホーチミン市戦争証跡博物館」のグエン・カ・ラン館長、「韓国平和博物館センター」のリー・スウヒョウ氏とリー・デフーン氏をはじめ118名の参加者を得て開催されました。シンポジウムは、衣笠キャンパスと立命館アジア太平洋大学をテレビ会議でつなぎ、日本学術会議平和問題研究連絡委員会と立命館大学の共催で開催されました。 はじめに、開催校を代表して、坂本和一立命館副総長がご挨拶。「立命館大学国際平和ミュージアム」の山辺昌彦学芸員、侵華日軍大屠殺遭難同胞紀念館朱成山館長、ホーチミン市戦争証跡博物館グエン・カ・ラン館長、そして、韓国平和博物館センターリー・スウヒョウ・リー・デフーン両氏からそれぞれ報告。「加害の問題と被害の問題」、「戦後世代の戦争責任」など微妙な問題まで踏み込み討論がなされた。その中でも「ベトナム戦争での加害の問題」から出発して平和博物館建設を目指し、かつ「生活空間のいたるところに平和展示コーナーを創出する」という韓国からの報告は、若さと活力に満ち、大きな感銘を与えるものでした。また、立命館大学国際平和ミュージアム岡田英樹副館長が報告した国際平和ミュージアムのリニューアル計画の紹介は、アジアにおける新しい「平和博物館」を目指すものとして注目されました。会場では、日本学術会議会員からの発言のほか参加した立命館大学・立命館アジア太平洋大学(APU)の学生からも積極的な意見表明がなされ成功裏に閉幕しました。 立命館大学国際平和ミュージアム | |
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